ちょっと!

 ララ・ムームーってのは、エジプト人さ!


 冗談は置いといて、なっか昨日の終わりぐらいから調子がおかしいので、ちょっとお休み。
 お休みの間にいろいろやっておきたい事もあるのですよ。アレとかコレとか。


 全然関係無いんですけど、グラビアミズギ2を考えたのはどこの誰ですか。けしからんにも程がありますよ。「グラビアシタギ」とか一部で言われてるほどにけしからん。
 真面目な話、学ランの方がよっぽど需要がありますよ。応援団っぽいのでも、詰襟でも。

ゴーディアンとシャークマン

 寝る前になんかティンと来たので。


 「闘士ゴーディアン」のサントラには主題歌のデモテープである「シャークマン」が収録されているわけですが、その辺りから気づいた話です。
 この時代のアニソンと言えば、「主役の名前を連呼」「必殺技を叫ぶ」「キャッチーなフレーズがある」等、お決まりのパターンがありました。特に山本正之さんの場合は一番最後、キャッチーなフレーズを作らせたら右に出る人はいないと思います。「どこから来たのかご苦労さんね」であるとか「ウ ウ ウルフのマーク」であるとか「キンコンカンコンケンコー」であるとかです。ところが、この「闘士ゴーディアン」には(山本さんが書いていないせいもありますが)それがありません。「君は知るか 知るか ゴーディアン」という、謎めいたフレーズがあるだけです。曲自体もどこか暗い印象があります。次番組の「黄金戦士ゴールドライタン」には「変わるんだ 変わるんだ 無敵のロボに」が明るく楽しいイメージを出しているのに、です。
 そこで「シャークマン」が出てくるわけですが……。説明しておくと、この「闘士ゴーディアン」に山本正之さんが主題歌を書くという話は、同じタツノコであるタイムボカンシリーズで評価されたからという理由もあるのでしょうが、実は他にも理由がありました。この「ゴーディアン」の詩を書いた松山貫之さん(ゼンダライオン等の詩を書いた人です)は当時山本さんと親しく、仕事とは別に詩を書いて「作曲してみない?」と持ってきた事があったそうです(出来上がったものはどこかに持ち込んだりもしていたそうです)。その中にあった一つが「シャークマン」で、その後「ゴーディアン」の企画が立ち上がった際、松山さんが「主題歌なら、こういうのがあるけど」と「シャークマン」を「ゴーディアン」に歌い替える事で決定したそうです。
 そして、「シャークマン」の詩は「ゴーディアン」とほとんど同じで、「マドクター軍団」とか「ザップガン」といった固有名詞が無い程度でした(曲調もそのままなので、ゴーディアンのメロディに乗せてシャークマンを歌う事もできます)。しかし、それこそが「アニソンぽくない」というイメージに通じる原因ではないかと思います。
 シャークマンは元々アニメの企画ではなく、単なる「曲のストックの一つ」でしかなかったので、「シャークマン」が具体的に何なのかは全く考えられていません。せいぜいが「鮫をモチーフにした戦士」であり(三番の歌詞に名残があります)、巨大ロボットなのか変身ヒーローなのかすら分かりません。ただ、「見る見る変わる姿こそ」といった歌詞から察するに、変身ヒーローの類ではないかとも推測されます。
 シャークマンの設定が無い以上、必殺技等もありません。しかしそのまま「ゴーディアン」に置き換えてしまったので、ゴーディアンの戦闘スタイルや合体パターン等が主題歌で語られないという、この時期のアニソンには珍しい現象が起きてしまったのではないかと思います。
 ゴーディアンのキモの一つである「ロボットを次々と着込む」というスタイルも主題歌では歌われず、副主題歌であるEDで「プロテッサー!」「デリンガー!」「ガービン!」と叫ぶという、ある意味逆転現象が起きています。なお、「UFO戦士ダイアポロン」でも同じように合体が一つのキモになっていましたが、こちらは主題歌で歌われているのが興味深いです。もしダイアポロンが合体ものでなかったら、ゴーディアンのような歌になっていたかもしれません。
 よくよく考えると、「闘士ゴーディアン」の主題歌は結構変です。「ロボットを着込む」のを「見る見る変わる姿こそ」と表現するのはずれていますし、歌詞の中では戦う場所も次々と移り変わっているので、マドクター軍団が具体的にどこでどう悪事を働いているのかよく分かりません。三番の「やるぜ すごいぜ クリントも」まで来ると、素でネタ切れではないかと思えます。あと、曲調が全体的にマイナーっぽいのも、山本さんのいつものノリ(仕事で作らない場合は特にそうなる傾向があります)が出てしまったからではないでしょうか。
 ちなみに、次番組の「黄金戦士ゴールドライタン」はゴーディアンの音楽も流用される等関連性が深いのですが、こちらは最初からアニメ企画として山本さんも参加しているので、主題歌は明るく明快なテーマを持っています。そしてどちらも玩具が大ヒットして人気作品になったわけですから、山本さんにとってはシリーズものとしてのイメージもあるそうです。


 どうでもいいんですが、90年代にタツノコ系のLD-BOXが出た際、ゴーディアンはBOXで全話収録だったのに対し、ゴールドライタンはベストセレクションのようなバラバラの数話収録の一枚だけでした。ゼンダマンもBOX出たのにね。そりゃパキラも怒りますよ。