オットー国際F-ZEROグランプリ

 上で田丸浩史先生について触れましたが、このタイトルはなかなか合っているんじゃないかと自画自賛してみます。第21話、「熱き女たちのバトル!!」ですが、どことなく男祭でもあったので。


 サブタイトルが煌びやかで、ちょっと感心しましたが、よくよく考えると特殊タイトルは13話にありましたよね。その時はすっかり忘れていました。今でも時々忘れますが、それぐらいこの回のインパクトは高かったです。
 この手のアニメには欠かせない、女達の戦い、そして女装。嬉しいような嬉しくないようなサービスカットという奴です。でもそれを本気でやってくれるスタッフ万歳。
 正直、女の戦いだけじゃつまらないんじゃないかなあと思っていました。実際、リュウ君やジャック君が女装したり、EADがピーチ姫になったりとかしているシーンが凄く笑えてしまいましたので、インパクトでは負けるんじゃ……と思っていました。ですが、そいつは間違いでした。
 ルーシーがいつの間にか武器を搭載していた辺りからおかしいなとは思っていたのですが、リサがピンクのカニを持ち出した時に「海賊船の使用は禁じられています」というミスターゼロの実況が来た時、かなり本気で噴出しました。それはルールブックにあるのか、という感じで。そして暴走していく女性陣の中で、悪役のミスキラーがむしろ被害者側になっているのもなかなか。
 ゾーダが某セーラー戦士の格好をして出てきた辺りでそれは頂点に達し、極めつけは小隊長のギャラクシーランナー主砲発射ですよ。思えばこの回があの船の初登場でしたので、「まさかギャグの為にCG用意したのか!?」とすら思いました。思えばこの演出はかなり上手かったと思います。今までにも出てきたら「やっちゃった」で済みますが(それでも十分ですが)、ここで初披露する事で女装にも負けないインパクトを放ちました。
 結局、レースは会場ごと脱出する事で中止に。あの会場に脱出機構が付いていたというのも初耳ですが、とにかくギャグの出し方というものを学んだ気がしました。


 次回はようやくシリアス話かと思いきや、二人の掛け合い漫才も頂点に達しており、予告を放棄していました。どこのビースト戦士ですか。