感謝感激雨マンゴリアンだな

 40話「コーヒーブレイク」は、感動のギャグ話でした。ただのギャグではなく「これが最後なんだ」というストーリーの盛り上がりも忘れずにいる辺りが「感動」です。こういう演出は地味ですが、自然な繋がりが感じられて好きです。
 OPとEDがビジュアル変更で、ゾーダの甘い物好きがOPにまで現れていました。アイキャッチも一気にカッコよくなり、これからの展開の盛り上がりを感じさせてくれます。ギャラクシーランナーの合体シークエンス案に一分もかけて、しかもとどめに葦プロ矢尾一樹には欠かせない「やってやるぜ!」を入れる事で、ネタ要素もバッチリです。
 そして本編も、過去の人間であるリュウ君が改めてカルチャーショックを受けるところから始まり、些細な事でジャックと喧嘩、レースで共倒れしながらも仲直りという、ありがちながらもスルリと入ってくる展開が面白かったです。個人的ツボとしましては、ジャックの「ドリフ爆発後ヘアー」の正体がヤカンみたいな謎の機械であった事や、小道具としてマンゴリアンが再び登場しているところだったのですがね。ホント、マンゴリアンは偉大です。
 そしてジャックの、ある意味暴走族よりも衝撃の過去、アイドル「チャッピー」のプロモーション映像ですが……、これはひどい。今まで散々「80年代アニメだ」とか「時代を間違えたのでは」とか思っていましたが、これは80はおろか70年代でもありません。もっとおぞましい何かです。リュウ君の好みから察すると、何十年周期で流行が戻ってきたりするのかもしれませんが、そんなものは問題ではありません。あれを真面目にやったスタッフに乾杯じゃなかった完敗。
 いや、別に気持ち悪かったとかじゃないんですよ?心の底から敗北宣言してしまうほど、あの時のジャックは輝いていました。


 ……「幸せの青いマシン」欲しいなあ。
 全国のどこかにいる10名の皆さん、くださいとは申しませんが、それがどんなものだったのか、教えてくれませんか。