光画部のおかゆライス:完全版

 いつぞや材料だけ用意して作らなかったけど、実は年越し蕎麦の代わりに食べていました。勿論あ〜るのOVAを観ながら。と、いうわけで、ライスシリーズのメロディに乗って。


 私は文化部の出身です
 文化部と言えば主役はやっぱり 吹奏楽部です
 だけど私の大好きなのは
 究極超人あ〜るの 「光画部」です


 究極超人あ〜るは めちゃめちゃ面白い
 特に 社会に出てからふと読み返すのが面白い
 そんな素敵な究極超人あ〜るにも
 いろいろ気になる点はある


 まず 古い漫画の特徴 時事ネタが風化してる
 次に たまに虫干ししないと カビてしまう
 何より麻薬のような中毒性があり
 何回も何回も読み返して 朝になってしまう


 特に気になっているのが おかゆライス
 単行本6巻の34ページ
 実質その1ページにしか出てないというのに
 何故か みんな覚えている


 そこにはR・田中一郎のキャラクターと
 光画部のグダグダな日々が詰まっている
 そして「ライスにライスをかける」というコペルニクス的転回が
 私達の心を掴んで放さないのだろう


 私も そんな光画部が大好きだからこそ
 おかゆライスを覚えているのだろう
 そんな楽しかった日々を懐かしむために
 おかゆライスを食べてみることにした


 私の中にいる浅野と岸田が忠告してくれます
 お前 そんなことやってないでカレーライスにしろよ
 だけど私は R君が好きだから
 今更 この思いは止められない


 でも私はいい歳して料理ができない
 しょうがないから インスタントのパックを買ってきた
 味付けは おせんべいに使われていそうな醤油と塩のみ
 勿論 飲み物は甘酒


 ご飯が炊けるのに合わせ パックを湯の中に放り込む
 カレー皿にご飯を盛り付け 鍋に向かう
 そしてパックを開けトロトロのおかゆをかけたが
 カレーと違って 色の変化が無い
 やるせない気分を抑え 醤油を数滴垂らす
 そして塩をほんの少し混ぜて 完成した


 ゆっくり ゆっくりと味わいながら食べていく
 でも 味が感じられないので 段々空しくなる
 結局一杯半ほどのおかゆライスを平らげたが
 最後まで 味は無かった


 おかゆライスは まずくはない
 でも だからと言って 美味いわけでもない
 ライスにライスをかけても 結局はライスで
 ほんのり垂らした醤油の香りが 身に沁みた


 例えるならば そう 具と味と色の無いカレーライス
 そう考えれば これほどまずいものもない
 ああ しかし これこそは学生時代
 馬鹿ばっかやって喜んでいた 青春の味だった


 おかゆライスを食べましょう
 光画部を懐かしむなら 食べましょう
 食べれば自分の青春時代の
 間抜けなエピソードばかり思い出されます


 究極超人あ〜るが この世にある限り
 偉大な漫画家が 生まれ続けるだろう
 おかゆライスが この世にある限り
 カレーフラッペは裏街道を歩き続けるだろう




 転載可です。当たり前ですが。誰が使うんだというツッコミは抜きで。
 ライスシリーズの魅力として「即興っぽく」というのがあると思いますから、敢えて歌詞にはこだわっていません。ちょっと歌いにくいかもしれませんが、歌いにくいぐらいで丁度良いとも思います。歌いたいという暇な人は、歌詞も好きにいじって構いませんので。
 あと、最後から二つ目のフレーズはもう一つ考えたのですが、どっちが良いでしょうか。


 おかゆライスを食べましょう
 光画部を知っているなら 食べましょう
 白いご飯に白いご飯をかける空しさを乗り越えれば
 今は亡き 塩沢兼人さんの「やあ。」が聞こえてきます


 で、誰が得するんでしょうね、これ。