ニコニコ動画ならでは?

 おっさんホイホイばかり紹介していると私の年齢を疑われてしまうので、ナウなヤングにも分かるネタを紹介しましょう。
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 asahiPの「【アイドルマスター】 ぼくはくま」です。宇多田ヒカルなんて、若者に大人気なネタも知っている私はなんと知識の深い人間なんでしょう。
 まあ冗談は置いといて、観て貰えば分かりますが、どうみても熊ではなく馬です。DLCには時々用途が分からない、落ち目のアイドルが使いそうなネタ衣装がありますが(スケバン刑事の鉄仮面なんて何に使えというのでしょう?)、これはその一つ、馬セットです。各部位に「馬ヘッド」「馬の尻尾」「馬の蹄」「馬の足」がバラ売りされたDLCです(L4U!ではセット販売)。ちなみに、猫耳とかウサギ耳とかもありますが、熊の衣装はありません。
 そして、「馬と熊をかけた駄洒落か」で終わらないのがこの動画の恐ろしいところでして、なんとコメントにフィルタにかかっています。「馬」「うま」「ウマ」といった単語を自動的に「熊」に変換するという、いわば「ツッコミ殺し」仕様になっているのです。馬セットが元々持っているシュールな雰囲気と、歌そのものは真面目であること、そして馬と書こうとして熊が飛び交うコメント群は、なんともいえないカオスな世界。コメントを書けば書くほど、動画の面白さに還元されるという状況になっています。ついでに言えば、馬セットと春香の相性は最高だと思います。
 ちなみにasahiPはこういったMAD動画も制作されますが、ドット絵を用いた自作アニメーションも多数制作されております。「愛ドットるマスター」なるドット絵職人達がネタを持ち寄った企画のまとめも取り仕切っており、今月中旬には第二回が公開されるようです。
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 参考までに、第一回の一つ目を。こちらはキャラ立ち絵等の細かいネタが中心で、二つ目にはストーリー性を持つドット絵がメインになっています。とにかくチョコチョコ動いて可愛い。「GIFでくれ」タグがそれを物語っています。
 いまやCG全盛の世の中で、携帯機ですら3Dは珍しくない状況ですが、こういうドット絵を見ると癒されます。一つひとつ作らなければならないという手間が、制作物に対する思いの強さにもなるんでしょうかね。もっとドット絵は評価されても良いと思うんですけどね。尤も、ドット絵職人が減っているという話もありますし、いろいろと難しいんでしょうが。


 ネットハックをまたやりたくなってきました。あれはドット絵ですらありませんが、あれだってもっと評価されるべきだと思います。