ロボットアニメ大鑑 下巻

 今更ながらチョロッと書いておきます。下巻しか買ってません。
 下巻と言えば国際映画社祭りなわけでして、J9シリーズ全部に加え「魔境伝説アクロバンチ」「超攻速ガルビオン」のボーカル曲が全て収録されております。なお、「宇宙戦士バルディオス」は「上巻」の方の収録、「亜空大作戦スラングル」は発売元がビクターなので未収録です。その他には「無敵王トライゼノン」「奇鋼仙女ロウラン」「ジンキ・エクステンド」が収録されていますが、正直余りモノ感が拭えません……。私が国際映画社ファンだからというのもあるのかもしれませんが、それにしてもチョイスが微妙です。
 結論から言えば、ディスクユニオンに絶望した人は絶対買うべきです。音質がとにかくクリアで、自分達が今まで騙されてた事が分かってしまう出来です。ただ、ブライガーのボーカル曲が「ナレーション入り」となっており、要はアルバムと同じくキッドの語りが入っている仕様です。これもディスクユニオンに騙された人ならそれで良いかもしれませんが、さすがにブライガーのみナレーションを入れられるとテンポが狂うので、そこはちょっと残念です。これのおかげで、カーメンカーメンは相変わらずフルが聴けない状況ですし……。
 それと残念なのが、収録順が適当な事。ブライガーはアルバムそのままなのですが、バクシンガーは当時EPで出た「愛のライディング・マシーン」や「マイ・ソウル・ジャーニー」を差し置いて、放映順では一番最後に流れた「不死蝶のライラ」がEDの次に来ていたり、サスライガーも「恋人たちの星まつり」が先に入っている等、どういう意図があってこの順番にしたのか……。『J9 SPECIAL ROCK SHOW』では三作まとめて自由な順番にしており、それがピッタリだったので、そこまで入れ込めとは言いませんが、せめて登場順、アルバム収録順等で統一してほしかった気がします。
 ブックレットには当時キングレコードのプロデューサーだった藤田純二さんのインタビューが掲載されており、J9シリーズを始めとした楽曲がどのように作られていたかが簡単に語られています。国際映画社でプロデューサーの話というのは何気に貴重な気がしますので(「勝手に作ってる」感が強かったのでw)、これは結構な収穫でした。なお、私が上で「余りモノ」と称したアニメについては全く触れられていません。まあ仕方ないんですが、これならバルディオスも下巻に持ってくるべきだったんじゃないかと思います(あれは葦プロ系でしたっけ?)。


 あーでも、バルディオスも聴きたいなー。ディスクユニオンがダメだと再認識したのは、やっぱり失敗だったなー。馬鹿でいたかったなー。