可能性を生み出しただけでアウトなら

 (注:今回の記事はネタです。私のアイマス2に対する見解を知りたい奇特な人は、以前の日記へどうぞ)


 で、アウトだと言うのなら、ニコマスこそ無限の可能性ではないかと、敢えて言ってみる。
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 彼らはなんだかんだで、この状況を楽しんでいる。高いバイタリティじゃないか。


 などと、ちょっと偉そうな事を書いてみたんですが、最近ずっとアイマス2についての騒動を考えています。そこで騒動の発端というか、騒動に直面した人の率直な感想(を代表していると思われる)動画を観ていました。
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 個人的にはあんまり好きではない動画(総統閣下は使い古された感があるので)ですが、皆が怒ってるという点では非常に分かりやすいですし、私自身頷きたくなる部分もあるので。そしてこれを見ている時にふっと気付きました。
 これは、『北斗の拳』の世界なんじゃないかと。
 まず、過去に『かんなぎ』等が通った道とはちょっと違うと思います。ヒロインが非処女というよりは、もう少し手前にある、今までアイマスが作ってきた「男のいない『優しい世界』の崩壊」という事実が、「可能性を生み出しただけでアウト」という言葉に集約されているんだと思いました。
 そこでもう一つ引っかかったのが、「核地雷の投下」という言葉。地雷を投下するのも妙な話だ、と言いたいのではありません(作者も気付いています)。核を投下するとどうなるか、そりゃ地は裂け海は枯れ、あらゆる生命体が死滅したかに思えます。
 でも、人類(ニコマス)は死滅していませんでした。その結果が上に挙げた動画であり、『北斗の拳』なのです。エルシャダイに流れるも良し、ひたすらに嫁を愛するも良し。ただし、悪魔が微笑む時代になってしまいましたが。ゲイツポイントだって今はケツ拭く紙にもなりゃしませんし、今日より明日を信じて、私達弱者はアイマス2を予約するしかありません。アイマス2は実るさ、下にあのPが眠っている……(完全に搾取される側ですが)。
 では今までのアイマスはなんだったのかと問われれば、これは恐らく核戦争前、もっと言えば『蒼天の拳』の世界です。様々な武術家が入り乱れて、しかも情勢が混沌とした上海を舞台にした蒼天の拳は、確かに危険ではありますが、核戦争によって崩壊した世界よりはかなりマシでしょう。つまり、「優しい世界」です。
 そしてもう一つ重要なのが、蒼天の拳は確かに面白いですが、北斗の拳とどっちがより面白いかと問われれば、たぶん多くの人が北斗の拳を選ぶと思われる事です。消毒されても、新記録にされても、木人形にされても、無抵抗主義を謳って殴り殺されても、幻影を斬らせて逃げたつもりが幻影ごと斬られても(違)、たぶん世紀末の方が面白いでしょう。ただ今回は読む順番が「蒼天→北斗」なので、世代の違いに戸惑う事もあるでしょう。
 優しい世界も、それはそれで良いんです。でもそこに男が登場して「力こそが正義、良い時代になったものだ」とか言ってくれれば、やっぱり少年漫画に慣れ親しんだ私としては痺れてしまいます。たとえあの時のシン(ジュピター)がジャギ(黒井社長)にそそのかされていただけだとしても。何もかも崩壊したからこそ、強ければ誰もが頂点に立つ事が出来て、新しい時代を作れるのです。
 さて、男という核地雷が投下され、アイマス世界は滅びたかに見えましたが、未だ人類は生き残っていました。そしてフェスという戦いの世界だけが残ってしまいましたが……、じゃあ竜宮小町は何なんだと問われれば、これはたぶん765プロという名の北斗神拳におけるトキのポジションだと思われます。男をライバルとして追加し、更にユニット内での会話パターンも構築するとなると(この辺が核の炎)、どこかで容量が犠牲になるしかないと思われますから、新しい世界を作ってほしいから敢えて伝承者争いから降りたトキ(諸説あり)は、他の伝承者から惜しまれながらも静かに去っていくのです。それでも割と平気でラオウとかと戦ったり、「お前のような病人がいるか」というツッコミを受けたりする程度には活躍しますが。あ、たぶん高木社長リュウケンで、小鳥さんは東映動画からやたら好かれている黒夜叉だと思われます。


 別にアイマスの流れが北斗の拳そっくりだったとしても何が変わるわけでもないんですが、あまりにも状況がピッタリすぎるので当てはめてみました。確かに現在のアイマス2を取り巻く状況は、アイマス2の内容と関係無く「暗黒の時代」になってしまっています。しかしこの理屈なら、少年漫画的に心躍るものでもあるはずなのです。
 核の炎という圧倒的な破壊の後に、新たな創造が生まれる事を願って、私は明日も妄想という名の可能性を膨らませようと思います。
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 しかし、このPV-MADでコマ落ちや動作の重さを感じる私のPCは、もう世紀末では生きていけないという事なのでしょうか?最近大容量の動画が増えたおかげで、まともに観れず、結果的に動画離れが進んでいます。
 世紀末に備えてモヒカンと肩当てぐらいは用意しておけという悪魔の囁きが聞こえた、9月の夜でありました。