F-ZEROファルコン伝説の思い出009

 すっかり思い出ではなく、一話ごとのレビューになっています。でも良いんです。私には思い出が多すぎますから。
 一応「思い出」ですので、本編は観ずに書いています。書く際にはサブタイトルを調べる程度で、でも大体見ずとも思い出せるんですがね。それでも結構忘れている部分がありますので、最後まで行ったらまた観返して最初から始めましょうか。となると、100回は続く事になるのですが、大丈夫かな……。


 12話で遂にブラック・シャドーの本格的登場です。悪役に相応しい登場です。悪者は意味も無く笑いながら登場するのですよ。そういう貫禄がシャドー総帥にはあります。
 コースはメテオストリーム。AXに登場したコースと同じものです。そして突然やってくるシャドー総帥、カッコいいじゃないですか。最後には爆死かと思われて、実はロボットで影武者だったという、「何だか知らんが、とにかく良し!」なオチもたまりません。ホント、なんでロボットを用意したんだろう。シャドー様なら爆死しても死にそうにないのに。
 裏方ではゾーダがレースを滅茶苦茶にしようと対隕石用のバリアを止めたりするわけですが、その際の変装とかもナイスですよね。そんな風貌じゃ変装の意味無いだろって感じで。あと、甘い物好きが現れたのはこの辺りだったでしょうか。
 他にもゾーダと言えば「なお、このテープは自動的に消滅する」とかありましたね。確か10話だったでしょうか。……ちょっと記憶があやふやになってます。とにかく、ゾーダの魅力が増してきたのがこの辺りです。
 ところで、「このテープは自動的に消滅する」というネタはスパイ大作戦が初出の、いわゆる古典ではありますが、最近はあまり聞かなくなった気がします。特にアニメでは。だからこの言葉を聞いた時、昔が懐かしくなりましたよ。自動的に消滅する事のメリットってなんだろうと、子供の頃によく考えたものです。でも結局は「なんかカッコいい」という理由で納得していましたが。


 忘れていましたが、この回とこの前の回の予告は、プレゼントのお知らせがある関係で短くなっていました。その時は特別感慨は沸きませんでしたが、終盤で再びプレゼントがあった時には先生が自ら発表していた事を思うと、終盤のプレゼントは本当の意味での「ファルコン伝説を楽しんでくれている人へのプレゼント」だったのだなあと思います。そしてそれを思い出す度に、50枚手書きで書いて全く当たらなかった事も思い出すのです。一枚一枚作品の感想を50通り書いたのになあ。拙いタッチでバート先生の似顔絵とかドラゴンバードとかのイラストも添えたんだけどなあ。


 あ、「本編を観ずに書いている」と書きましたが、今回はちょっとだけ観てました。
 ビーストウォーズ第一話を。
 「悪者は意味も無く笑いながら登場する」の台詞が本当に正しかったかどうか確認する為に。
 この二つの作品のおかげで、私の中で悪役の大将と言えば若本規夫さんか千葉繁さんです。どちらも渋く、しかもどこかお茶目さも持ち合わせているというのは、「カリスマ」と呼ぶに相応しいのではないかと。