F-ZEROファルコン伝説の思い出013

 「013」と書くと、当然ゾーダなわけですが、何故か同時に「ORX-013」を思い出します。つまり、ガンダムMk-Vです。あれ結構好きなんですよね。全身青というカラーとデザインに加え、ガンダムの名を受け継ぎながらも悪役というポジションが。……あ、勿論ブルーディスティニーも好きですよ。先生の次にね。
 そういえば、HGUCのブルー一号機はちょっと欲しいですね。MG∀ガンダムはもっと欲しいですね。一番欲しいのは完全変形ギャラクシーランナーなんですがね。バンダイさん、お願いします。出してくれたら10個は買います。


 というわけで、無理矢理F-ZEROの話題に軌道修正して16話です。スーパー・アローにお任せ!ですよ。
 今回はもう、スーパー・アローがどういうポジションにいるのか非常に分かりやすく示された上に、想像以上に面白かったです。どこか色物っぽい外見ですし、ライバルのゾーダはリュウ君に取られてしまった以上、ピエロになるのは明白だったのですが……、何故このヒーローに人気が無いのか疑問な程に面白いおじさんですよ。あ、初登場は7話で、その頃からヘタレオーラを出していましたが、あまり目立っていませんでしたので。
 もうね、このおじさん面白すぎて……。今までにも爆笑した話はありましたが、最初から最後まで笑ったのはこの話が初めてですよ。冒頭でタンブルウィード(西部劇でよく出てくる、丸い草)が転がるシーンからして、もう分かってるなあ……。そして必殺技タイフーンスピンとか、どういう頭の構造をしていたらこういう発想ができるのか……。
 実は恐妻家で、「浮気をしたら血の雨が降りますね」とかナチュラルに言うルーシーを見ていると、マジで怖かったのですが、なんだかんだで元の鞘に収まる辺り、拍子抜けではあってもファルコン伝説らしいなあと楽しめました。
 そして、本当の必殺技サンドイッチバーストの登場。リュウ君に「サンドイッチのパンになってもらうぞ」としか説明しないスーパー・アローは素敵すぎるのですが、これも結構面白かったです。ただ、ミセス・アローが出てきたところでは、かなり本気でスーパー・アローの身の危険を心配しました。


 何気に興味深いのが、スーパー・アローが金持ちらしいというところ。原作のF-ZEROでは給料がとても安い事を気にしていましたが、アニメではリュウ君が「値段を見るだけでドキドキする」高級レストランで手馴れている程リッチな生活なのです。
 夫婦でF-ZEROマシンを二台購入した変わり者、というのが唯一明かされている設定ですが、ひょっとしたらヒーローは道楽なのかもしれません。一生遊ぶ程のお金があって、それを「子供に夢を与える」事に使おうとして、どこかに寄付したりするよりは、誰もが注目するF-ZEROレースでヒーローになる事で達成しようとしたのではないかと。どこか色物じみているのは、まあ確実に天然ではあるでしょうが、子供達が楽しんでくれる姿を追求してそうなったのかも。
 実力もなかなかありますし、夫婦の息もバッチリです。結果、人気は無くとも認知はされています。そして私はアロー夫妻が大好きです。私はとっくに子供ではありませんが、夢を与えるという目的は十分に達成されているのではないかと。


 長島雄一さんていうか今はチョーさん、名演技だったなあ。
 スーパー・アロー、カムバック!