時間間違えたかな?

 第一印象はそれでした。……嘘です。でも、31話「おもかげ」は、久しぶりに「らしくない」始まりでしたので。
 ジョディの兄アンディ・サマーは、9話によると、ゾーダからジョディを庇って死亡しました。ジョディ自身も重傷を負い、体の半分がサイボーグになっています。しかし今回、アンディに似た人を見かけたのです。そうです、我らがナイスミドルのバート先生……じゃなかった、店長です。
 聞けば、ジョディは今までファルコンハウスに訪れた事が無かったとか。……まあ確かに、ジョディはあんまり休暇を楽しむタイプには見えませんし、公私の付き合いに区別を付けていそうなので、誰かに誘われるという事も無かったのでしょう。しかも、死んだはずのアンディの遺体が無くなっているという、あからさまに怪しい話まで出てきました。
 私にとっては「何を今更」な話なのですが(公式サイトに書かれてたもので……)、よく考えればバートの店長の正体がキャプテンファルコンなのは(視聴者にとって)公然の秘密ですが、ジョディとの関係が描かれたのは初めてなんですよね(クランク絡みで少々あるといえばありますが)。私も公式サイトを見なければ、ジョディの兄の事なんて忘れていたかもしれません。実際、ほとんど出番ありませんでしたしね。
 しかし、この設定は消化不良だった気もします。ジョディは高機動小隊の隊長であり、ファルコンは単独行動や潜入捜査を主としていましたから、二人の絡みはほとんどありませんでした。それに、この設定のおかげで「ジョディは半身サイボーグなのにファルコンはピンピンしてる」とか「バートのおっちゃんは結構年いってるように見えるから、ジョディお姉ちゃんも実は……」とか、要らぬ想像ばかりしてしまいます。
 だから31話は、今思うと微妙な話です。特に問題が解決せず、伏線が示されるだけの話でしたし。
 あ、一応ビリーが出ていましたね。でも、ビリーも他に登場していませんし……。


 なお、ビリーはカードe+のプロフィールによると「ビリーに負けたパイロットは、翌日のニュースで『サル以下』と叩かれる」とか、なかなかに過激な設定を持っていたらしいのですが……、本編では気弱な性格になっていて、とてもそんなネタにされそうなタイプには見えませんでした。それどころか、普通に喋っているので、そもそもサルかどうかもよく分かりませんでした。