キャプテンファルコンの生写真……(笑)

 35話、ファルコンの告白では衝撃の事実が明らかになりました。
 なんと、ファルコンハウスには地下に秘密基地があり、冷蔵庫に入り口のスイッチがあるので、居候は迂闊にジュースも飲めないのです。
 ……じゃなくて、なんと、キャプテンファルコンの正体は、バートレミングだったのです!


 ……え?とっくに知っていたですって?それを言っちゃあおしまいです。このアニメを観る際の正しい方法は、あらゆる設定を知りながら「敢えて知らないフリをする」なのですから。バレバレなのにわざとらしく素知らぬフリをするバート先生に対し、視聴者が付き合わない道理があるでしょうか。
 よくよく考えれば、私が「親しみのあるおじさん萌え」に目覚めたのもこの作品です。子供に優しく教えているだけなようで、一緒に観ている大人にも平等に接してくれる、しかし何よりも本人に子供らしさが感じられるナイスミドル。このおじさんの前では、私も純真だったあの頃に戻ってしまいますよ。
 しかも、今回のバート先生はいつも通りでした。そうです。先生はいつでもマイペースなんです。だから私は先生が好きなんですよ。自分の事情なんて関係無い、皆が喜んでもらえる事を第一に考える先生が(シャドー総帥だけは例外)。
 ですが、あまりにもいつも通りすぎたので、逆にインパクトがありすぎて、本編の内容をほとんど覚えていません。はっきり画面を思い出せるのは、クランクが冷蔵庫を開ける辺りから、ファルコンと約束するシーンまででしょうか。我ながら、これはひどい
 しかし、キャプテンファルコンがヘルメットを脱いでも、その素顔だけは見せないという演出は本当に渋いと思いました。やっぱり中身が分かっていても、それが描かれるか描かれないかで印象が全く違います。そして、ここで隠したからにはまだ「見せるべきシーン」が残っているんだという伏線も感じられ、否応無く期待が大きくなりました。