きらめきマンがキーワード登録されていない

 レンタル落ちしたきらめきマンを観ています。とりあえず一巻分、5話まで観たのですが、これは正直、あまり面白くありません。
 タイムボカンシリーズの最新作であり、久しぶりに復活したからでしょう、かなり過去の作品を意識して作られています。しかし、それがどうにも失敗しています。意識するのは構わないのですが、重要なのは「今面白いか」なのですから、過去をなぞっても意味はありません。過去を受け継ぎながら、現代的な面白さも持っているべきです。ですが、これにはそれがありません。
 また、仮にも善悪の逆転が起きているのですから、それに即したストーリーにするべきです。勧善懲悪がタイムボカンのテーマなのですから、単なる「怪盗だから泥棒とは違うんだ」では理屈が通らないと思います。一応奪った宝は返しているようですが、その描写もありませんから、正義と未来の為に戦うというよりは、個人的に暴れているだけの印象が残ります。
 それは警察側も同じでして、いわゆる「三悪」のキャラクターが非常に弱くなっています。敵役である以上きらめきマンが勝つのは分かっていますが、それにしたって少々御粗末です。脚本か演出か分かりませんが、テンポの悪さもそれに拍車をかけています。また、三悪の警察としての活躍が殆ど無く、単なるきらめきマンの敵役になっていますから、こちらも正義とは言いにくくなっています。かといって悪というのもなんだかなあ、と。
 まだ二十話以上残っていますから、気長に行こうとは思いますが、今のところは作業の片手間流す程度でしょうか。


 しかし、山本正之の主題歌は最高です。優しい声と曲調で、テンポが速くても歌いやすく、本当に楽しい曲です。