弟切草の花言葉は復讐

 小山高生さんはF-ZEROにも参加しているのかと思うと、あまりきらめきマンを酷評したくないのですが、まあどんな作品にも公平な評価を下すのが正しい人としての姿勢ですよね。
 ファルコン伝説にだって、面白くない話は結構あります。それでも結構面白いと思えてしまうのは、恐らく原作のF-ZEROに対する愛でしょう。それと、これはきらめきマンと違い、意図的に古くしようとしていません。スタッフの感性が滲み出て、勝手に古臭くなっているのです。


 38話、ファルコンの紅い花はジョディとファルコンの話なのですが……、おかしいですね。以前にも話題にしたようなしなかったような……と読み返してみると、31話「おもかげ」と微妙に話が混ざっていました。よく考えてみれば、ジョディがファルコンハウスに訪れたのはこの話の方だった気がします。本当、駄目だ私。
 アンディについて調べようとするも、どうもトップシークレットになっているらしい。一体兄に何が……?そして墓参りに行くと、ファルコンが現れてアンディについて調べるのは止めろと忠告してくるのです。怪しさ大爆発です。ていうか、なんだかんだでジョディは気づきました。ヒント出しすぎですよ、先生。
 そして当のキャプテンファルコンは、(まだ残ってた)ブラッドファルコンの挑戦を受け、リアクターマイトの影響で生じた暗黒空間に消えていきました。せっかくいろいろな謎が明らかになってきたというのに、ファルコンはいなくなってしまったのです。この展開はさすがに驚きました。まさかここで主役不在になるとは。しかも次回は高機動小隊解散とか、一気にハードな展開ですよ。
 しかし、どんな時でもユーモアを忘れないのがF-ZEROファルコン伝説です。暗黒空間に行ってしまったはずのバート先生は何事も無かったかのように教室に登場し、妹の事を褒めちぎってました。ここまで来ると尊敬すら通り越して、別の意味で心配になってきます。ホント、面白い人ですよ。


 ちなみに、今回登場した紅い花、サルビア花言葉ですが、主に家族や思いに関するもののようです。
 F-ZERO風に解釈すれば、「燃ゆる想い」は当然ブーストファイア、「エネルギー」というのは恐らくリアクターマイトの事でしょう。「家族愛」はこの場合ファルコンとジョディの関係です。あと、紫のサルビアは「尊敬」らしいですが、これは当然先生に対するものですね。あ、先生には「知恵」も相応しいですね。「すべて良し」は、最終話で前フリ無しに放ったファルコンパンチでしょうか。
 なんと、サルビアがファルコンのキーワードとなるのはごく自然な事だったのです。ほとんどの花言葉がファルコンや先生で説明できてしまいます。……え?誰です、今「こじつけ」なんて言ったのは!手を挙げなさい!先生怒らないから!
 と、冗談はともかく、結構本気で感心してしまったので、この説は採用させていただきます(どこに)。