ゴローつええ

 食事中のBGMのネタが尽きたので、久しぶりにF-ZEROを観ました。ただし、第一話です。……こんなに面白かったっけ?ジャック君とか素で惚れそうなんですけど。
 まあそれはそれとして、LAP50「ブラック シャドー」の話を。
 今まで散々怖いところだけを見せてきて、悪のカリスマとして君臨しながらもバート先生には散々いじられてきたブラックシャドー総帥ですが、ここにきて全ての目的が分かりました。シャドー総帥はリアクターマイトの力を使って世界を創り直そうとしたのです。つまり、新たな世界の創造主になるという、ありがちだけども「やりかねない」と思える計画でした。そして、シャドー総帥ならやってもおかしくない。
 ハルカは石像のように固められてしまい、ゾーダもダークマターリアクターに取り込まれてしまいました。これで、残りのリアクターマイトをおびき寄せる手筈は整ったのです。ダークマターリアクターもゾーダのリアクターマイトを入れられて発動したのか、宇宙レベルでの異変が起き始めました。
 一方リュウ君達は、まずゴローの元で鍛え直していました。といってもそれほど大したものではなく、最後の心構えを得るといった感じですが。
 そしてリュウ君が戻って見たものは、リアクターマイトを二つ積んだ新たなドラゴンバードの姿でした。前面がちょっと変わっただけですが、このぐらいのアクセントの方がパワーアップとしては好きです。こうする事で更に制御が難しくなりましたが、セイブスとしての覚悟も実力も十分に身に付けたリュウ君ならば扱えるでしょう。
 そしてシャドー総帥がいると思われる惑星に向かいますが、そこにいたのはドンジーニー。何故かファットシャークではなくレッドブルの同型に乗っています。しかし追い詰めてみると、そこにいたのはデスボーン。何にせよ確保というところで、デスボーンは言いました。「私は銀河警察の人間だ。潜入調査をしていたのだ」と。
 ……ちょっと笑っちゃいました。だって、あんな悪役ヅラで騙せると思ってるんでしょうか?いえ、あまりにも証拠過多だと逆に犯人ではないというのは絶望先生でも言っていましたし、悪役ヅラで実は正義の味方というのもありかな?と一瞬思いましたので、笑いながらもリュウ君とちょっとシンクロしました。
 しかしまあ、当然のように嘘でした。続けてやってきたファルコンによって正体を看破されましたが、まさかどちらもシャドー総帥だったとは。どれだけブラックマジックを使えば気が済むのやら……って、このアニメはそもそも魔術が「アリ」の世界なんだった。だから変身しても別に不思議ではなかったのです。今気づきましたよ。
 まあ、シャドー総帥の手から無事に逃れられる筈も無く、惑星は大爆発。なんとか逃げ延びましたが、リュウ君とファルコンはこのままファルコンフライヤーに乗って、シャドー総帥が言い残した「暗黒ガス雲」へと向かうのでした。


 次回は最終話だけあって、さすがに予告もちょっとは真面目……と思いきや、最後に先生が出てきました。ファルコンではなく、先生です。今まで先生とファルコンの接点は無かったので、ちょっと意外に思いました。
 そして、最後の教室……、例によって「顔の傷」の事を聞かれる先生ですが、多少強引ながらも紳士的にかわし、先生は去っていきましたとさ。リュウ君には話してジャック君には話さない傷の真相とは一体なんだったのでしょうか?そんなもの、永遠に分かりません。そして、きっとその方が良いのでしょう。ヒーローは最後まで、どこかミステリアスなものなのですから。


 というわけで、先生の顔の傷の真相を私なりに考察。はいそこ、台無しとか言わない。

  • 過去の戦いによる負傷……これが一番可能性が高いです。特に先生はジョディを庇っている過去がありますから(と言いますが、ジョディの回想では顔に傷があったかどうか覚えていません。すみません)、そういう中では話せない事情も生まれるかもしれません。
  • F-ZEROレースによる負傷……バート店長は昔F-ZEROパイロットを目指していたという設定ですから、それに若干のリアリティを生むためにも、これは考えられます。ファルコンだって事故を起こすでしょうし、F-ZEROのヒーローであるファルコンとしてはあまり語りたくないかもしれません。
  • 妹と喧嘩した……これは語れるはずがありません。あの妹さん、あれで結構暴力的ですし、幻の左も使うらしいですから。
  • お皿を割るか何かして、自分で怪我した……これも恥ずかしいですね。しかも、それ以外に隠す理由がありません。そういう意味では信憑性が高いかもしれません。
  • 実は自分で付けた……いろいろ理由が考えられますが、主に「その方がカッコいいから」「話題作り」「顔の印象を変える為(アンディサマーである事を隠す為)」「何かの戒め(小説版シャアみたい)」「ミステリアスを演出したかった」等でしょうか。これはもう、手段が手段なので話せるわけがありませんね。

 まあ、こんなところでしょうか。どちらかといえば情けない理由の方が多い気がしますが、その辺が先生の先生たる魅力でしょうか。
 先生……今まで、ありがとうございました。バート先生は永遠に不滅です。