電撃文庫ムービーフェスティバル

 疲れてたので、寝てました。今はグレンラガンを観てます。そんな時間。


 電撃文庫ムービーフェスティバルを観に行ってました。四月末に一度観ていたのですが、いろいろ思うところがあったので。コミケカタログを買うついででもあります。
 シャナはテレビ版の再編集+αですが(テレビ版は観た事がありません)、やはり再編集で面白く見せるのは難しいなというのが印象です。前半はストーリー解説に終始していて、テンポが悪くなっています。ほとんどは速くなっているのですが、一部では遅い部分もあって、その緩急の付け方が完全には成功していません。「語り」が多いのも、映画としてはちょっと……。
 後半はほとんどバトルですから、あまり深く考えずに楽しめます。コンテにもムラがありません。強いて言えば、マージョリーの姐さんが空気なところですか……。展開的には大いにありですが、映画だからという感じのサービスがちょっとだけ痛かったです。姐さん、マルコシアスとセットで好きなのに。
 キノの旅は、お話的にはあまり観るべきところはありませんが、こちらは演出が面白かったです。というより、これは演出作品なのでは……。嫌でもそういうのが目に付いてきます。表情の少ないキノですが、演出で感情が詳しく語られたり、逆に見えなくなっていたりと、作品全体で物事を語っています。観ていて、勉強になりました。
 いぬかみっ!に関しては、これはもう深く考えた方が負けでしょう。コンテなどの出来の良さでいえば必ずしも良いとは言えないのですが、ノリと脚本で全て吹っ飛ばしています。ですがそれ故に、繰り返して観ると飽きるのが問題です。映画館という環境と、巻き戻しができない状況故に面白いと思える、一番映画らしい映画かもしれません。
 そんなわけで、二回目は研究に終始していました。三者三様の作品が楽しめるのは、良いところであれ悪いところであれ、集中力の続かない私には丁度良かったです。