もえたん5巻

 例によって規制解除された8話ですが、ガン×ソードのように放映版が特典で入っていたり、という事はありませんでした。愛知版云々の話も当然無し。オーディオコメンタリーならそれとなく臭わすぐらいのことをするかと思っていたのですが、まあこれはしゃーないべ。
 で、オーディオコメンタリーは監督の川口敬一郎さん、脚本の長谷見沙貴先生、プロデューサーのナガッチョPこと長谷敬之さん、それと「瑠璃子さん」です。どうも森永理科さんとは違うようです。何が違うのか分かりませんが。
 内容の方は、ためになる話はありませんでしたが、非常に面白かったです。全編を通してエロを履き違えた不条理ギャグが展開される8話に対し、「監督のせいだ」「脚本で指示してあった」「プロデューサーの意向だよ」等と責任の擦り付け合いをしていました。で、結局は「中野英明(8話の絵コンテ、演出担当)が悪い」という事で落ち着いたようです。なんじゃそりゃ。
 他にもくどいほど繰り返される「三回パン」には必ず一回はローアングルが入っていてスカートの中が見えるとか、親父の股間にくっついたソフトクリームがぴくぴく動いてやな感じであるとか、あの回想シーンだけ作画のタッチも古くしてあるとか、いやーちゃんと画面に突っ込んでるコメンタリーって気持ちが良い。
 他にあった話として、りほこ先生は28歳ぐらいであるとか(ダンディ仮面との出会いは中学二年の時らしいです)、親父の股間の件では「舐めろ!」だったのが「拭け!」に変わったとか、今でもかの人達は嫁やメイドを募集してるらしいとか。長谷見先生、ここに一人いますよー。
 いやしかしそれにしてもまったくもって、8話は面白い。隠れてるのも面白かったけど、隠れてなくても「ギリギリで見えない」というチラリズムの極意は発揮されていますので、面白さの本質は変わりません。しかし考えてみれば、別に見えてるわけじゃないんだから隠さなくても良いんじゃないですかねー。はっきり言って、この話で性的なリビドーを刺激されるような人間はいないと思います。誰がどう脱いでも笑いにしてしまう脚本と演出が実に心地良い。
 まあ、なんでもいいんですけどね。


 長谷見先生は今もToLOVEるを書いているわけですが、4月からのアニメにはタッチしないわけです。アニメ版は武装錬金とスタッフが同じなので、期待できるかというとあんまり……。武装錬金はとにかく「2クール26話に全部詰め込む」事だけを達成しようとして大失敗したお手本のような作品なので。まだ連載中のToLOVEるでどうなるのかは分かりませんし、元々アニメの脚本を書いていた長谷見先生なら一家言持っているだろうとは思うのですが……。