半休止状態

 一昨日の日記を休んだ理由。一昨昨日のネタが尾を引いていて、何か書きたくてもまとまらなかった。
 昨日の日記を休んだ理由。アップしようとした直前にはてながメンテナンスか何かで、気合い入れて書いた文章が全部パーになったから。


 バックアップって、大事ですね。


 気分転換に、ネタを一丁。前回熊ネタを紹介したので、今回も熊で。
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 大自然Pの「アイドルマスター 春香コミュ +Bear's expression」です。なんで春香と熊の相性が良いんだろう……。
 前回の熊はマスコット的な要素も孕んでいましたが、こっちはモノホンの熊です。しかし断言しましょう。この熊春香は、他のどの熊よりも可愛いと。
 元々春香というキャラクターは特別個性が無い代わりに(代わりかどうかは分かりませんが)プロデューサーへの好意が明確に描かれているんですね。それが熊になると、外見とのギャップで何気無い台詞の破壊力が倍増します。アイマスをギャルゲーっぽいと敬遠している人にも、外見に惑わされずオススメかもしれません(これはこれで惑わしすぎですが)。
 が、それだけなら単なるネタ動画なのですが、この「Bear's expression」は一味もふた味も違います。通常のコミュ動画の台詞を抜き出して外見を熊に改変したこのシリーズ、現在第四弾まで公開されているのですが、段々と独特のストーリー性を帯びていきます。
 まず、この「熊春香」はどう見ても熊なのですが、どうもプロデューサー以外には熊だとばれていないという筋書きのようで、「熊なのにアイドルを目指す」という奇妙な物語になっています。そしてプロデューサーも独特の自然哲学と詩人めいた言葉を持ち、熊春香に対し笑うでもなくツッコミを入れるでもなく、冷静に「自然で育った熊が文明社会に溶け込もうとする様」を助け、観察しています。ビーチではしゃぐ熊春香を「こけるだけで人には脅威」とたしなめ、デートスポットのアトリウムを「人が求愛行動に使う、人工的な自然」と評するのです。
 最初は言動にいちいちツッコミを入れていた私も、「春香=熊」という「大前提」を受け入れた瞬間、「これは壮大な物語なんじゃないか」と感動してしまいました。プロデューサーは乾いているようで熊春香との確実な交流を育み、一年のプロデュースが終わった時には野に帰らなければならないという現実を突きつけられると、熊春香との間に、恋愛とは違う特別な感情が芽生えている事を感じました。しかし現在レイニー止め状態なので、大自然P早く作ってー。
 大自然Pはこの他にも、自然界の映像とのコラボレーションを多数制作しており、アイマス成分よりも実写成分の方が多い動画も多数です。ニコマスにとって実写はある種のネタ要素なので大自然Pのそれもネタ動画として認識されている場合があるのですが、どうも大自然Pは最初から現在に至るまで大真面目に作ってるように思えてなりません。自然や動物に対する知識をさり気なく動画に載せていたり、普段なら使う事を躊躇われるような詩的な言葉が違和感無く挿入されていたりと、表面の映像の中に深い哲学が貫かれているのが分かります。その哲学があるからこそ、表面がギャグになってしまっても安定しています。
 ニコマス界隈には、たまにこんな人がいます。すごいんだけど、アイマスである必然性がよく分からないという、異端児が。勿論本人がアイマスに愛着を持っていたり、コミュニティの強さに利点を求めていたりと、Pそれぞれに理由はあるのですが、動画の表面だけではその意図は分からない事がままあります。勿論悪いわけではないのですし、私は大歓迎なんですが、なんだかコメントに困ってしまったり。


 アイマス、特に個性的な十人のアイドルと、自分の得意とするジャンルを混合して、誰にも真似のできない動画を作る……。ニコマスの動画は主にこのような形だと思います。その結果、アイドルへの愛に偏るのか、反対に何を作っても自分色に染まってしまうかはそれぞれでして、どちらも「ニコマス」だというのですから、みんな懐が広いですよね。私もそんなみんなが大好きですが。