やがて満ちて行く、三日月のようなルサンチマン

 段々と、昔に戻っていきます。逆に辿る事によって見えるのは、「アノ世ノ果テ」です。最後には生まれるところが見えるでしょう。
 それでは本日は、「ルサンチマン」という言葉を極上のギャグにしてしまった一級ネタ師、オーキドP による「ネタ☆MAD」のお話。これは後日ちょっと手直ししたので、幾分か「見せる文章」になっていますね。

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 軽く精神を病んでしまった友人の石川が復活して(本人曰く「ヘルメットが無ければ即死だった」そうだ)ちょっと経った、8月のある日の事である。
「ねえ、このネタ☆MADって参加しないの?」
「そのつもりは無いけど……なんで?(こっちはバイト先が潰れて気が気じゃないんだよ)」
「いやあ、私が前に作った社長の訓示をディーゴの遺言に入れ替えたヤツ、あれってネタ☆MADになりませんか?」
「ははあ……、別に良いだろうけど、てことはPデビューするの?」
「いや、面倒だからしない。どうせあんたもやりそうなネタだし、名義はそのままで良いよ」
 とまあ、そんなやり取りがあった。しかし大不況行進曲を作る傍ら、石川のこの発言はずっと引っかかっていたのだ。そしてネタ☆MADの告知動画を「オーキドPって面白い人だなー」とか思いながら眺めていたら、気づいてしまったのだ。心にふつふつとわきあがる、このどす黒い感情に。
 シネ☆MAD?ストーリー動画にOP、EDのPVを付けたコラボ企画?なんと聞こえのいい言葉か――!この私を差し置いた企画をコラボと言うのですか。もしそうだというのなら――虫唾が走る!…………スミマセン嘘です。
 その時の私は、ストーリー系の動画も面白そうだなーと漠然と考えていたものの、何か作ろうというほどじゃなかった。しかし、このシネ☆MADとネタ☆MADの奇跡のコラボによって、私の気持ちは決まった。「よし、俺もなんか作ろう!」
 そうして、前々から酔った勢いで書いていたアホ動画を一つ投下して手ごたえを掴んだ私は、ひっそりと「ひとりシネ☆MAD」を作っている。山本正之でやるのなら、OPはナントカマンで、ボカンのパロディをメインにそれっぽいのを構築中である。ちなみに石川に相談したら、「そういうのは一人でやるから面白いと思うんだ」と手伝ってくれなかった。ちくしょう、こいつ分かってやがる。
 あと、山本正之には物語形式の曲が非常に多いので、その練習でもある。18分の某長編とか、そのうちできるかもしれないよ?


 ああでも、助太刀は大歓迎でござるよ。ただし、助太刀する人は私のギャグに大爆笑してくださいね><