菊地桃子さんは神

 教養講座イタダキマン編はもう少しお待ちください。今平行してボカン編を書いているんですが、オタスケマンのボーカル曲を解説する文章を書くだけで3時間かかりました。私にしては入魂しすぎで、他の事が放ったらかしになっちゃってます。
 ちなみにボカン編はキャラやストーリーと絡めて紹介しているので、相当の長編になります。現在オタスケマンまで下書きが終わりましたが、ここまで動画にしたとして、大体一時間強の長さになってます。また、現在はとりあえず「概要と誕生秘話編」「タイムボカンヤッターマン編」「ゼンダマンオタスケマン編」「ヤットデタマンイッパツマン編」「イタダキマンイタダキマン問題とは別で扱います)+ヒッサツマン編」まで一気に解説して、「王道復古編」「平成タイムボカン編」「きらめきマン編」「新ヤッターマン編」等を補足や裏話と共に解説できたらなあと思っています。一つひとつが大体20〜30分ぐらいの動画になると思います。長いなあ。


 話がすっかりそれましたが、今回のお話は、自作の中では一番のお気に入り動画にして、自作の中では一番コメントが荒れてて嫌いな動画。風野シュレンの愛憎劇でございます。
D
 ブルーハーツは本当にすごいバンドだった。私自身はロックにはまった事は無いし、そもそも音楽のジャンル分け自体をナンセンスと思っているのだが、それでもブルーハーツというバンドと甲本ヒロトの声は知っていた。こいつらは特別なのだと、素人の私でも感じられるぐらいだった。
 そうやって生きてきてある日、過ぎし日のロックンロールを聴いた。何故だか涙が溢れてきた。それは、幼い頃に聴いたブルーハーツが再び私の心に降りてきたからなのかもしれないし、この曲が発表された当時ブルーハーツは活動を停止していたからなのかもしれないし、あるいは山本正之甲本ヒロトの間にある絆の強さを感じたのかもしれなかった。様々な感情が混ざっての涙であろう。ただ一つ確実に認識したのは、この曲は私にとってのロックの原点に成り得るという事だった。
 だから、この曲を動画にするまではJ9に手を出さないと決めた。過ぎし日を感じて、初めて新しい世界を作る事ができるのだ。そしてこの動画は全ての原点となるように、「アイドルマスターのキャラクター性」も排除して、なおかつ「山本正之甲本ヒロトとザ・コーツの関係」も意識せずに作った。ロックの源流とは、パワーであり、魂であろう。余計な小細工は一切抜きにして、曲のパワーを可能な限り殺さず、そしてどうとでも解釈できるように、最低限の記号だけを配置して完成とした。過ぎし日のロックンロールは、人それぞれなのだから。
 ただ一つ気をつけたのは、「上手くなりすぎないように」したところだ。やるせなさを、未来をぶつけていたあの頃のロックが、本当に上手いものだったとは、私にはどうも思えないのだ。だから動画の方も、若干の未熟さを残したままにしてある。それに皆は違和感を感じるかもしれないが、私はそれが最善だと思った。
 なお、どうとでも解釈できるようにしたところ、「真がヒロトか」「律子は亀ちゃんだ」「ニコ動の暗喩だよ」といったコメントの中に、「真がシュレンPで、律子がうp主じゃないよね……?」というものがあった。正直その想定はしていなかったので、少し嬉しくなった。しかし、石川とは当分離れる事は無いだろうから、的外れなのではあるが……と思っていたら、この動画うpのちょっと後から、石川は軽い鬱になってしまって、私一人で動画を作る事になってしまった。嫌な事件だったね。


 その後コメント欄では「アイマスが邪魔」と言われた。まあしょうがない。曲の性質上、アイマスファン以外も観るだろう(それを見越してアイマス分を薄めにしたんだけどね……)。でも、「山本正之が邪魔」というのはしょうがなくない。一体誰の曲だよと。そしてそれを諌めるコメントも付いた。このまま滅茶苦茶に荒れるのもアレなので甲本ヒロト山本正之のタグを外した。数日後、またタグが付いてた。また荒れてた。
 もう知らん。これが俺のロックンロールだ。文句あるか。アイマス使って何が悪い。山本正之で何が悪い。愛は心の仕事だ。そんなに嫌なら、音だけ抜いて単品うpしてくれ。でも作者コメントとかで言うとまた絶対荒れるだろうから、ここでひっそり文句を言っておく。皆もスルーしてね!


 荒れる事すら知らない底辺ってのも、案外不幸です。そしてヒロトファンの人、山本正之というアニメ作曲家の事を忘れちゃいけませんよ。あの人はヒロトの源流の一つです。