どろどろどろ

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 なんでこの人はこんなに面白いんだろう……。普通なら笑っちゃいけないようなネタのような気もするんだけど、発想が飛びすぎてて笑ってしまう。


 映画版「どろろ」の特別版DVDの新品が投売りされていたので、衝動買い。ぶっちゃけ「どろろの映画」としては見るべきところはありませんが、それ以外の部分が何故か面白いのですよ。48の鬼を退治する百鬼丸どろろの物語が、何故か70年代的異端特撮娯楽映画に仕上がっており、多種多様な妖怪、鬼と百鬼丸との異形のアクションは、深夜のテレビシリーズでやった方が絶対受けると思った次第です。
 で、それはそれとして、このDVDには原作のミニコミックスが全4巻付属していまして、そっち目当てで買ったというのも大きかったり。手のひらサイズなので読みにくい事この上ないですが、どろろのストーリーを忘れている私には純粋にありがたい特典です。
 あと個人的に、柴咲コウさんが好きなんですよね。あの今世紀最大のクソ映画「少林少女」にもめげずにアクションしていましたから、映画の評価と反比例してファンになってしまいました。どろろのキャラクターも、原作とは全然違うんですけど、「こういうものなんだ」という前提で語るなら、柴咲さんはなかなかの名演だったと思います。
 そんなわけで、映画観るのが大好きな私ですが、映画のDVDを買ったのは実に久しぶりです。今週末にゆっくり観ようかなあと。


 しかし、本編二時間に対し、特典ディスクが三枚付いて六時間ってのは、幾らなんでも消費者を舐めてるような気がします。なんというか、「今ならもう一つ同じものが付いてきます!」とかテレビショッピングで言われた気分。何かを忘れてやいませんかね。