皆が納得のアイマス2の男アイドルを勝手に考える(追記あり)

 男アイドル自体は私は賛成なんですが(黒井社長ならやりそうですし)、どうも嫌だと言う人が多いようですし、男以前に「あのキャラ」がありなのかは非常に疑問なので、私なりに納得の行く男アイドルを考えてみました。
 なお、前提条件は二つ、「アイドルである事」「敵である事」だけです。例えばモヒカンザコとかでかいババアなら倒すのに何のためらいもいりませんが、いくらなんでもそんなアイドルはいないので。それ以外だったらなんでもOKです。アイマスはファンタジーを許容できる土壌を持っているので、人間である必要すらないかもしれません(現に貴音さんがムーンレイスっぽいとか言われてますしね)。

  • 断じて、男の子デビュー。それ以外は認めません

 黒井社長はよく悪党として扱われる事が多いですが、私にしてみれば876の石川社長が涼君にした事の方が鬼畜です。なので中性的な魅力を持つ女の子を男装させるというパターンがあってもおかしくはないんじゃないでしょうか。ただこれは真が既に通過したかもしれない道でもあるので、キャラ被りは避けられません。シンプルかつ個性的なアイマスキャラですから、できるだけ属性は被らない方が良いでしょう。

  • 僕、黒井社長みたいな人、好きですから……。

 「男の桜ちゃんが好きなんや!」でも良いですが、とにかく765プロのアイドルを絶対に好きにならないパターンとして、このような性格設定も考えられます。黒井社長を慕う理由付けもできますし、女性陣との会話がどうなるのか興味深いところです。まあ、現実ならいざ知らず、ゲームでやられても「誰得」の一言に尽きますが。

 男だけではなく、男女混成ユニットにして、男は女ボスに惚れてるという関係を用意するのはどうでしょうか。しかも女ボスがプロデューサーに好意を寄せるといった展開になれば、更に物語の幅が広がります。弱点は、油断するとドロドロで複雑な人間関係になってしまう事と、その一方で三悪的構図はどうしてもギャグに偏ってしまう事でしょうか。プレイヤーの敵という事は、「必ず負ける」という宿命を背負っているわけですし。

 いっその事「こいつになら取られても仕方ない」というぐらいのイケメンにしてしまうのも手かもしれません。今の961プロの大アトゥーム計画はどうも勘違い系の、しかも優男ばかりなので、美形なだけでなくマッチョな面も見せて、実力は勿論カッコいいだけじゃなくコメディもこなし、良識もあって時にはこちらを手助けし、しかし黒井社長に従うその真意は……?と、こう考えるとありに思えますが、こういう完璧超人が登場すると大体他のキャラがかすみますし(マクシミリアン・ジーナスみたいなポジションならアリ?)、恋愛だけじゃなくプロデュースでも敗北宣言をしてしまいたくなるので、残念ながら没。


 他に考えたパターンとして、「既に彼女(or婚約者)がいる」「既婚」「好きな女性のタイプは二十代後半の事務員」とプロフィールに書くというのもあったんですが、やっぱりアイドルに異性の存在はNGですよね。「プロデューサーの知り合い、弟等」とかは、このゲームがドラクエ的無色透明主人公で進行する以上できない設定ですし、女性と付き合えないような小動物系は雪歩と被る上に黒井社長のキャラに合いません。
 あるいは今の大アトゥーム計画を更に進める方向で、タキシード仮面みたいな「作中では美形だが、傍から見るとアホ」といったキャラに固める手もあるでしょうか。でもタキシード仮面は女性にもてても女たらしの類ではなかったので、これもやっぱりコブラ案に近い問題を抱えそうです。
 どれも一長一短という感じでしょうか。個人的には三悪案が面白いし角が立たないと思うんですがねえ。


 あんまり良い結論が浮かびません。たぶん現状での問題は男しかいない事であって、おかげで「アイドル同士の対決」というより「女VS男」の構図になってしまっている事だと思います。しかも男の性格が、なんというかアレですし。腐女子狙いかどうかは知りませんが、こんなのに惚れる女っているのかなあ?というのが第一印象でした。
 やっぱり、男女混成にすれば割とまとまったんじゃないでしょうか。勿論、その女が可哀想とかなんとか騒がれるでしょうが、現状よりは受け入れられるんじゃないかなあ、とかなんとか。


 しかし今回のアイマス2の流れ、なんとなくセンチメンタルグラフティの1から2への「ダメなやり直し感」を感じます。あんまり物語が進展しないまま現状だけが悪化して、それをぽっと出の新主人公がどうにかするという構図、一応ギャルゲーの系譜にあるアイマスがこれと同じ失敗をするとは思えませんが、やっぱり不安。




 なんとなく思いついたので追記。というか、「美人は三日で飽きる」「ブスは三日で慣れる」の言葉通り、もうどうでもよくなってきてます。元々男アイドル自体は嫌いじゃなかったし。

  • てめえに俺の純潔は渡せねえな!

 敵である事は絶対条件ですが、共感を持てる設定にするのは構わないでしょう。よって、「男アイドルなんて嫌だ」と言っている人の多数派であろう「童貞」を公言させる事で、なんか許せてしまうキャラにするというのはどうでしょうか(実際に多数派かどうかは知りませんが)。現状のキャラだと裏で何人か食ってそうとか筆下ろしは済んでそうとか要らぬ疑いをかけてしまいますから、敢えて童貞感丸出しにして、ファンの女の子にも765プロのアイドルにもそれなりに優しいけど肝心なところでヘタレる、あるいは何かの誓いにかけて童貞を守ってるアイドルというのは新鮮で面白いと思います。尤も、現実に童貞を公言してる人なんてアイドルでなくてもそうそういませんが。

  • 僕は人間じゃない……、機械だ!「キ、キカイダー!?」

 (台詞はうろ覚えです)ファンタジーを許容できるのだから、SFも許容してしまおうというネタ。ホラ、世間ではボーカロイドなる機械の歌い手が人気を博しておりますし、HRP-4等の例を見るに、最早人間と同等の身長体重を持つ人造人間はそう遠い未来ではないかもしれないのです。子安、もとい黒井社長なら何を出してきても驚かないという個人的印象もあります。余談ですが、876の涼君が発表された当初、その体型から男の娘疑惑の他に「実はロボット」「秋月電子胸囲の技術力」みたいな推測も冗談交じりに存在していました。ただ問題は、ファンタジーを許容できるとはいえ、あくまで「匂わせる」程度の描写に留めているので、人造人間ではその一線を踏み越えてしまうという点でしょうか。


 一晩置いたのでよりバカっぽいネタが二本ばかり飛び出してしまいました。こういうのを考えるのは楽しいので、また何か思いついたら書くかもしれません。