VOCALOIDの持つ表現力

 ペイトリアークの転職証が全然出てこないけど、ひょっとして3章では出ない?トカゲキャラ大好き人間の私としては早くトカゲ三連星を組みたいのですが。……などと、タクティクスオウガにやばいぐらいはまっています。日記だってサボっちゃうし、外に出るのすら億劫になってしまいます。


 そしてオウガという事でゲーム中のBGMを敢えて封印しながらクイーンの方を聴いていたのですが、ちょっと前に書いた「初音ミクに合いそうな音楽」って、もしかすると洋楽的なものなんじゃないだろうかと思いました。
 度々日本語は「言葉」が非常に多様な表現ができる等と言われますが、こと「発音」に関しては5音しかない母音等、音の数そのものは少なめです。だからこそ合成音声を作る際にも発音が簡単な日本語は楽なので、まだ発展途上の技術であるVOCALOIDには丁度良い面もありますが、その音声技術もまだ楽器の延長上にしかない以上、できるだけ多様な発音に対応できるであろう英語等の方が、よりVOCALOIDには適しているのではないかという考えに至りました。そして現在世に出回っている洋楽も自国言語の発音の多様性を知ってか知らずか、ボーカルを単なる声や詞を表す手段にせず、楽器の一つとして邦楽よりも自由に使っている面が多い……気がします。
 これは私が日本人で、理解できない言葉を言葉と認識していないからこそ感じる事なのかもしれませんが、VOCALOIDだって、歌詞を知らなければよく聞き取れないような素材でしかありません。ならば、目指すところは同じのはず。この後、もっと合成音声技術が進化してより自然な発音ができるようになったらまた事情は変わるかもしれませんが、現在の、言ってしまえば稚拙な合成音声にも別の使い道はあるはずです。
 なお、クリプトンの巡音ルカ等は日本語の他に英語ライブラリも搭載していて、実際英語の発音も、同じ言葉をミクに歌わせるよりも遥かに自然に聞こえるわけですが、これももっと活用されるべきでしょう。言葉よりも発音の面白さを前面に出した音楽や、極端な話オリジナル言語すら作ってしまえるかもしれません。なんだったかのゲームで、歌のために独自の言語を作ったという話もありましたし、できない話じゃないと思います。まあ、「言葉に囚われない音楽作り」まで来ると作り手の技術も並ではできないんですが。


 ここで思いついたのですが、スキャット曲は「楽器としての声」という発想に近いものがあります。真っ先に思いついたのはカーメン・カーメンなんですが(その次がスラングルの「ゴリラ」)、さすがにブライガーで作ってるPなんてほとんどいないので、ニコニコで有名なミンサガの「熱情の律動」を。
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 これはアリじゃないでしょうか。画期的でこそあるもののあまり優れた素材でない以上、この辺りから発想していくと、VOCALOIDの新たな面白さが見つけられるかもしれませんね。


 オマケ。冒頭でオウガの話題を出したので、「Ogre Battle」を。
D
 やっぱり洋楽は音楽作りが非常に自由です。クイーンが別格というのもあるんですが、邦楽は発音の面でどうしても劣ってしまいます(その分言葉の面白さで勝負しているんですが)。