タラタラしてんじゃね〜よ

 今月のマイアスは「遅れる」そうです。原稿が上がったのが今日らしく、今から必死で動画にするそうです。ちょっとかかりすぎじゃありませんか。


 で、風野君にハッパをかけたいがためのタイトルではなく、私は最近かの「タラタラしてんじゃね〜よ」という駄菓子にはまっているのです。どのぐらいはまっているかというと、コンビニに入ると必ず一個は買うぐらいで、最近では「近所のローソンには置いてない」という理由だけでわざわざローソンを避けるようになっています。もう毎回のように買ってるので、きっと裏では店員さんに「タラタラしてない人」とかあだ名を付けられてそうな気がするんですが、そうだとしたら誇りとしたいぐらい好きです。
 何が良いかって、まず安い。税込32円です。これを帰ってきてお茶飲んでゆっくりしてる時につまむと実に心地良いのです。食感も鑑みて「ものすごくショボイ酒のつまみ」といったイメージなのでしょうが、コンビニで買うつまみが酒も含めるとどんなに安くしても300円ぐらいはしちゃうのに対し、こちらは家でお湯を沸かしてお茶を淹れて、それに30円ほど贅沢すれば幸せになれます。もう毎日幸せです。
 そして味が(エスニック風味の)激辛というのも良いですね。辛いとまたお茶が進んで満足感が得られますし、30円分の量しかないので持て余すこともありません。このバランスが実に気持ち良い。なお、前にたこ焼き味というのも見つけたんですが、あれは駄菓子寄りになってしまっていてあまりつまめませんでした。また大型の袋に入ったものもあったのですが、30円サイズより大きくなってしまうとより酒のつまみに近づいてしまう印象があり、若干持て余し気味になり、お茶にも合いませんでした。
 こうやって書いていて気付きましたが、私はあの駄菓子が好きなんじゃなく、どうやってお茶を美味しくいただくか考えた結果駄菓子をつまむことに辿り着いた気がします。それはもう、毎日浴びるように飲んでますから。でもこれ以上美しい組み合わせも見つけられなかったので、やはり好きです。大好きです。
 弱点があるとすれば、略して呼べない、愛称が無いというところぐらいでしょうか。「タラタラ」とかだとすると意味が変わってしまいますし、「してんじゃね〜よ」ではわかりにくいですし、縦読みして「タしね」だとちょっと物騒な2ch用語みたいになっちゃいますし。よっちゃん食品工業さんには是非呼びやすい愛称を考えていただくか、もしくはパッケージに描いてある兄ちゃんの名前を教えていただきたいものです。


 もういっそのこと箱買いしようかとも思っているのですが、駄菓子を箱で買うなんてビックリマンチョコ仮面ライダースナックぐらいでしか許されない行為な気がするので若干躊躇しています。いやしかし、あれらはおまけを求めて箱買いして駄菓子は二の次だった、いわば「邪道買い」とでも呼ぶべき手法でしたから、純粋に味を楽しむにおいて箱買いするのなら何も恥ずかしくないかもしれませんね。
 今度どっかのスーパーを探してみます。箱で買ってもまだ安いなんて、なんて素晴らしい駄菓子。

最後のページのガンダムがでかすぎる

 νガンダムから見たサザビー(の脱出ポッド)が明らかにでかいというネタを思い出しました。
 「三話まで観ろ」「三話まで観ろ」等とアニメは言われてますが、三話になったらどうなるんでしょうか。マミさんが頭をかじられて殺されるとかしない限り、「面白さ」はともかく「世間の評価」を覆すのは難しいと思うのですが。

ガンダムAGE

 サンデーで漫画が載っていたので読んだのですが、どうやら前後編のようで。


 正直、二週で良かったとか思いました。これが短期集中連載とかなら耐えられないなあと、わりかし本気で思ってしまいました。
 あれはなんですか?シュールギャグですか?ガンダムとしてどうのではなく、物語としてあまりにもなんというか、あれです。
 アニメがあれのまんまだったら、私はテレビを破壊してしまうかもしれません。
 別に重い話をやれとか、子供向けなんてクソ食らえとか思ってるわけではありません。むしろ私は好きなガンダムシリーズに機動戦士SDガンダムを上位に持ってくるような人間ですから、そういう流れ自体は歓迎しているぐらいです。しかし、子供向けと子供だましは全然違うでしょう。


 ものすごくふわふわした文章ですが、何か書かずにはおれませんでした。

レオパルドンを投稿した清水さんは元気だろうか

 「まんが4コマぱれっと」という雑誌があります。私は主に磨伸先生のために読んでるのですが、ちょっと前まで「まんが4コマKINGSぱれっと」という名前でした。そして「まんがぱれっとLite」という姉妹雑誌もありました。この二つの雑誌は今年の四月ぐらいに「Lite」と「KINGS」が統合され現在の形になったのですが(二つあって混乱していたのでまとまってくれたのは嬉しい話です)、そのおかげとでもいうのか、本屋で全然見られなくなってしまいました。ここ数ヶ月、全く売っていません。最初から仕入れないのか、そこそこ固定客がいてすぐ売れてしまうのかは分かりませんが、先日久しぶりに、本当に久しぶりに本誌を見つけました。正直潰れてしまったんじゃないかとすら思ってました。
 それで久しぶりに読んでみたのですが、氷室の天地で「ぼくの考えた最強偉人」なる企画をやっていたそうじゃありませんか。こういうの大好きですよ。もう終わってましたけど。これで〆切前だったら藤岡弘、とか書いて送ったのに……いや、ブログまでチェックしていなかった私が悪いんですが。採用されるかどうかは別として(近代の人物は厳しいらしいですし)割と真面目に考えて、藤岡弘、レベルなら英霊になれると思います。クラスはもちろん(?)ライダーで。こういう「ぼくのかんがえた〜」系の企画は心の奥底にある何かをやたらとくすぐられます。


 それにしても、4コマ漫画って難しいですよね。4コマでオチを付けるだけでも結構難しいのに、それで半ページしか埋まらないんですから。あずまんが大王辺りから「4コマでは弱いオチだけど、一話分で大きなオチ」といったスタイルの4コマも現れてきましたが、そうすると一ページに8コマある構成が逆に窮屈に思えてきますし。そこで上手く余白を作って読みやすくするか(あずまんが大王はその辺りが上手かった印象です)、あるいはコマの中にひたすら描き込んでぐいぐい笑いを持ってくるか(磨伸先生はこっち?)。
 この「まんが4コマぱれっと」という雑誌一つとっても、面白い漫画は結構ありますが、それが「4コマ漫画だから面白い」のか、「漫画として面白いけど4コマの必然性は感じられない」かの二種類があるように思います。背景とか書き込んであるとますます「これ普通の漫画でやれば良いじゃん」とか思っちゃいます。4コマ漫画ははっきり言って漫画の体系で見ると稚拙なので。その分手軽さがあったりするので他の漫画より劣っているわけではありませんが(言葉は矛盾してますが)、その利点と欠点を把握した上での漫画が載ってると、4コマ漫画雑誌としてしっかり読み込めるんだろうなあと思ったり思わなかったり。
 まあ、今のヌルヌルした雰囲気の4コマ漫画雑誌(きららCaratとかも含めて)もそれはそれで好きなんですけど。手軽には違いありませんから。でも現状だと手軽すぎて、単行本まで手が伸びる漫画が少ないです。

ダブル烈風拳の意味がいまいちよくわからない

 あれは単に「強力な烈風拳」という扱いで良いんでしょうか?それとも出だしで飛び道具を消せる「攻防一体の烈風拳」なんでしょうか?あるいは烈風拳と見せかけてちょっとタイミングをずらして発動する「フェイント烈風拳」なんでしょうか?
 そんないろいろな面を内包しているダブル烈風拳、個人的には格ゲー必殺技でベスト5に入るぐらい好きです。でも意味わかんない。
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 そんなわけで(どんなわけだ)、「烈風編」のお話をば。
 ちなみに今日まで日記が遅れたのは私が今週割と本気で忙しかったからです。しかも台風が抜けてから急に気温が下がったものですから、今日は若干風邪気味です。


 まあ言うても、話としてオチてないからあんまりがっつり書くようなことも無いんですが。本当に「接触編」の名の通り、接触する時点で終わってますから。後編の「発動編」では冒頭でやっぱり出てきた夢子さんの首が飛んで「765プロめー!」と涼君が絶叫するところから始まって、ラストでは舞さんの無限力が発動し始めてアイドルが次々と敗北していき、Pが「なぜだ!なぜそっとしておけないんだ!」等と……富野アニメは語り始めると止まりませんね。
 冗談は置いといて。今回のお話は今までのシリーズと比べて見るといろんなアイドルが集まっていて集大成に近いですね。でも一方で「イベントの前準備」は今やってるアニメで描かれてる、いわゆる「底辺」に通じるところもある気がします。実際、手伝ってる愛ちゃんはランク低いアイドルという設定みたいですし(前に書きましたが、亜美真美美希の「ザ・パンチ」もランクは低いそうですが、そこは年季の違いなんでしょう)。
 冒頭はいきなりマクロスのBGMと共に敗北する765プロの面々という衝撃のシーンですが、ひょっとすると風野君は舞さんのテーマをマクロスとした理由を、「アイドルものだから」じゃなく「マクロスのように存在が巨大だから」決めたじゃないかと思えてきました。実際、冒頭のシーンはアイドルとして活動しているシーンのはずですから、「アイドルものとしてのマクロス」ならミンメイの曲を流すべきでしょう。しかし、マクロス7の展開とかマクロスFのあの二人のいろんなメディアへの出しゃばりっぷりに忘れそうになりますが、初代マクロスは割と本気のSFでもありましたからね。全体的に選曲のセンスが古い彼のことですから、純粋にSFものとしてマクロスを選曲しているのではないでしょうか。
 続く765プロのシーンではヘラクレス21の話題が出たりしたところで、ちょっと引っかかる愛ちゃんからの手紙。何故フルーツバスケットなのか。これは恐らく前回の伊織との会話で「(Pの好物の)フルーツ盛り合わせでも送っておけ」みたいな話が出たからなんでしょう。それをどう解釈したらフルバに行き着くのかは私にもちょっとわかりませんが、パイナップル源三に比べればマシ愛ちゃんならやりそうですね。きっと舞さんの蔵書の中にあって思いついちゃったんでしょう。
 そして絵理さんの策略。将を射んと欲すればまず馬を射よの言葉通り、亜美との友情と765プロの善意を利用して協力を取り付けました。超贅沢な人件費の節約法ですな。この辺りは会話で流されていますが、亜美を放っておいて一人で行かせるという選択肢は事務所的にも大人的にもNGですし、そもそもの亜美の話を断ろうともせず、なおかつ大して嫌な顔もせずに付き合おうという765プロの皆は超良い人達ですね。最後のPの「お弁当持って行きますか」の台詞だって、弁当代も876に出さすまいという心遣いでしょうし。それを利用する876はなんて卑劣なんだと言いたいところですが、そもそも成功してもカツカツの、しかも低ランクアイドルのイベントを実行しようという時点で十分すぎるぐらいの善人集団でしたね。なんだこいつらは、良い人ばっかりじゃないか。性格はアウトローばっかりなのに。
 イベント当日(ところで愛ちゃんのイベントはライブ?それとも「そうじゃないもの」?)では、765プロがそれぞれに活躍しています。今までであんまり出番の無かったアイドルもいて、しかもちゃんと仕事しつつもキャラ立ても割とできてます。この辺が群像劇というか「アニメの影響」なんでしょうかね。しかし個人的に面白かったのは審査員の二人。ぶっちゃけ審査員はニコマス通じても出番が無い面子なので(未だに大百科で個別記事はおろか「アイマス審査員」的なまとめ記事もありません。記者ですらあるのに)、この二人が出てきただけでちょっと面白いと思ってしまった自分が悔しいです(笑)。しかも風野君自身が「書き直したい」と言ってた5話の話をちゃんと引っ張っての登場ですし、Vo歌田さんの口癖をVi山崎さんが言うとか無駄な小ネタも利いています。どうして彼はアイドル以外のキャラにばかり力を入れるんでしょうか。
 そもそもアイマスの審査員三人は元々アケマスでしか声付き台詞が無かったキャラで、ビジュアルは見ての通りの社長スタイルという完全な脇キャラでした。その後の公式での扱いも、Vo歌田さんは中村先生が声やってる関係でラジオでたまに出演する程度、Da軽口さんとVi山崎さんは声の細井治さんが初期のラジオに一回ゲストに来た程度となれば、まあネタにする方が難しいんでしょうが、どっかの魔王とか新幹線とかコブラが活躍する今のニコマス界ならば、審査員の再評価も進んで然るべきだと思います。ほら、立ち絵がシルエットしかないということはデザインし放題ですよ。……と思いましたが、アニメの一話にチョロッと出てましたっけ。
 話が逸れましたが、このイベントの主役は愛ちゃんですよ。プレッシャーに潰れそうなところで助けになるのはやはりファンの存在……ですが、そのファンであるところの「伊吹さん」は実は男の涼君というのはちょっと残念なところですね。いえ、これは話の展開が残念というのではなく、愛ちゃんの脳内が若干お花畑といった意味合いです。だって涼君に気付かないんですもの。でも風野君曰く、「事前情報無しに男の涼君を見て涼ちゃんと気付いた人間はいない」そうです。言われてみれば夢子さんは前情報ありでしたし、真君や絵理さんは女装を見抜いた形でしたね。男が男の格好しているのに「あの女だ」と気付ける人間は、そりゃいませんね。それと余談ですが、「伊吹三郎」の元ネタはもちろん炎の転校生ですが、このネタは当初引っ張るつもりでは無く、「精神的に辛い時にファンの声で元気になる」という展開を書きたかったけど、オリジナルキャラを出すと話が長くなるので、今までに出た中で一番ファンに近かったのが「伊吹さん」だったそうです。また、「伊吹さん」は偽名だけど、18話前編で出た愛ちゃんへの評価は本物で、実際にファンでもあるそうです。なら良いか。
 ただ本当に残念なのは、伊吹三郎は他に類を見ない貧乳好き(声:玄田哲章)というところなんですが……。愛ちゃんはあれで結構「ある」体型ですから、伊吹さん的には惹かれないアイドルのはずです。もし伊吹さんがアイマス世界にいたら千早一筋になっていたでしょうね。十五から十六になっても全く成長しなかったんですから、伊吹さんが恐れるような事態にはならないはず。


 さて、イベントの主役は愛ちゃんですが、話の主役は今までほとんど出番が無かったあずささん。舞さんと話し合いの場が持たれた以上、恐らく発動編では照明調整室が返り血に染まることと思いますが(違)、愛ちゃんが高みに昇れるかどうかが全体のテーマとなっているだけに、この状況でどうやって落とし所を作り出すのかは普通に気になります。私も、25話の展開はちょっと聞いてるんですが、発動編の話はまだ聞いてないので。


 翌日追記。真美の「女の子って魔法で〜」の件がどっかで聞いたことあるなあとずっと考えていたんですが、「性的な意味で」の元ネタのマイメロ同人誌の台詞でした(台詞そのものはマイメロの主題歌の歌詞)。ロシアの怪僧ラスプーチンは何故かいろいろなところに顔を出しますよね。私の中ではアタリショックラスプーチンの仕業になっています。

詞と詩は未だに混同する言葉

 「天海春香はリボンが可愛い」と書くと単なる褒め言葉。
 「君はリボンが可愛い」と書くとちょっと詩的になる。
 「天海春香はそれが可愛い」と書くとちょっと不自由になる。
 どの辺りが「普通の文章」と「詩」の境界線なのか。大昔に国語の授業でやったようなやらなかったような気がするんだけど、思い出せないので適当に書いてみる。
 二行目の文章の場合、人称代名詞を用いることによって詩的になったわけだけど、しかし三行目だと詩的とは思えない。むしろ「だが、それがいい」に近い。
 詩にはある種の普遍性があるというか、限定しない方が良い部分がある。でもリボンは限定していないといまいち決まらない。好きな人への想いを書くにおいて、敢えて好きな人の名前を書かないことで奥ゆかしさを表現し、詩的になるのだろう。そして、その好きな人が何を持つことによって魅力を発揮しているか、それははっきり表さなければならないのだろう。
 ただ、もし私がリボンのみに萌えを感じる人間だったら、「天海春香はそれが可愛い」でも通じるのだろうか。リボンの魅力が天海春香によって美しく発揮されているかも含めて、ちょっと自信が無い。
 語順をいじるべきだろうか?「それがあるから、天海春香は可愛い」とか。しかしそれじゃあ結局天海春香を褒めてることになる気がするし。
 男性や女性への萌えもあるし、どういうコスチュームとかシチュエーションに萌えを感じるかというのも、まあそれなりにあるつもりだけど、「それのみ」という萌えは、私には無い。
 リボンが好きなのだとしたら、リボンを擬人化して書くべきだろうか?つまり、リボンを「君」と呼んでどういうところに可愛さを感じるか書くことになる。ただそうすると天海春香がどういう扱いを受けるのかがわからない。入れ替わりに「擬物化」されるのか、それとも人のまま「天海春香といつも一緒にいる君は可愛い」みたいな形にするのか。……これはちょっとありな気がする。
 じゃあコスチュームやアクセサリーの場合はそれで良いとしても、シチュエーションは擬人化できるんだろうか。天海春香だから、たとえば「転ぶ」を擬人化して詩を書けるのだろうか?「転んだ姿」ではなく、動作として書かなければならない。そこに萌えを感じているのだから。「天海春香さんが転んだ、その姿に僕は心を奪われた」だとしたら、それは単なるドジッ子か、それとも転んだ拍子に見えた何かに対する萌えになってしまうし。いや、その「何か」を具体的なものでなく、抽象的なものなんだと万人に知らしめることができれば、それは「転ぶ」に対する萌えを表現することに繋がるかもしれない。


 天海春香が転ぶと、空気が動く。体が翻弄される。はじける髪、揺れるリボン、瞬間呆然としつつも、すぐに自らに降りかかるであろう運命を感じる、その感情の奔流。転ぶまいと伸ばす腕。虚しく空を切る足。揺れる胸。迫る床。音。痛み。仲間の声。……適当に書き連ねてみたけど、これはこれで詩的かもしれない。
 もうなんだかわからなくなってきた。詩を書く人はみんな頭が良いってことで。

いつからGoogleの広告っぽいものが出るようになったんだっけ?

 二週連続休日出勤のおかげで全然休めない。
 ずっと前から働いていたベテランのバイトさんが辞めるのと入れ替わりに入ってきたバイト君が全然喋らない。仕事教えるのもひと苦労だというのに、本当に聞いてくれてるのか不安でこっちも挙動不審になる。……と思ったが、実際に仕事の覚えはそんなに良くない。教えられたこと「しか」やらないから、一から十まで教えないといけないし、しかも十まで教えると三ぐらいが頭から抜けてるし。自分で覚えようという努力も無いから、一旦自分の領域の仕事が終わると暇そうにしだすというおまけ付き。肝心の仕事が遅いのは……まあ新人だからまだ良い。
 そもそも、なんで私が教育係みたいなポジションに収まってるんだろう?バイト君ほどじゃないけど、私だってそんなに喋る方じゃない。教えるほど頭も良くないし、知識も無い。


 仕事をするようになってから意識したことに、「会話はしなくても良い、返事だけはできるだけ意識してハッキリする」があった。何か伝える方としては、返事を聞くと「ああ、この子は聞いてくれたんだな」というささやかな満足感が得られるし、ハッキリ返事をすると、その瞬間だけ頭の中の余計な思考が途切れるから、ちゃんと覚えられる。返事するだけでお互いに気持ち良くなれる。基本、会話はしない。いらないから。
 ただ、今思ったことに、「会話せずに返事だけで自己主張しないと、いつの間にか便利屋扱いされる」がある。休日出勤とか、教育係とか、その他諸々の雑用とか。「休日出勤でも、お金がもらえるなら良いや」とか考えて安請け合いした面もあるが……やっぱり会話は必要。良い子のみんなも、多少鬱陶しいキャラクターを出しておかないと社会の歯車にされちゃうゾ☆
 そんな私は里中さんみたいな人に憧れる。


 「げんきよくおへんじしましょう」「わからないことはせんぱいにききましょう」とか、今更教えることでもあるまいと思って黙ってたんだけど、こうやって書き出してみると必要だな。