ファルコン伝説!!

 嗚呼、もはや、何も言うまい。語るべき言葉、ここに有らず。話すべき相手、ここに居らず。男、ただ、前を向き、ただ、上を目指す。ただ、前を向き、上を目指す。
 シャドー総帥の声で読んでください。


 という冗談は程ほどにして、ようやく最終話を書ける時間が空きました。OPすらもすっ飛ばし、囚われの姫となったハルカ(とゾーダ)、暗黒ガス雲に向かうジョディ達。ここぞとばかりにアピールするタナカ本部長。FINAL LAP「ファルコン伝説!!」のサブタイトルは、特撮っぽく上から吊ってありました。
 リュウ君はファルコンと別行動でシャドー総帥を追い、なんとか見つけるものの、安定しないエンジンの上、シャドー総帥のパワーマシンに圧されています。一方のファルコンは颯爽とハルカを救出しました。リュウ君の最後の迷いを消すための行動でした。
 高機動小隊はダークミリオンの妨害を受けながらも奥地に進みます。クランクもレッドガゼルに乗って活躍していますよ。やがてジョディはハルカを救出したファルコンと出会いました。束の間の兄妹の再会ですが、ファルコンにはまだやる事があるのです。リュウ君が世界を救うなら、ファルコンはシャドー総帥と決着を付けなければなりません。
 姿を現したダークマターリアクターは、既に動き出しています。そこに飛び込んだファルコンはブーストファイアのエネルギーを用いてダークマターリアクターの回転を止めます。しかし、ブルーファルコンのリアクターマイトは一つしかなく、止めるのが精一杯でした。
 ファルコンはブラックシャドーを阻止する方に回り、リュウ君に全てを託しました。今のドラゴンバードにはリアクターマイトが二つ搭載されていますから、それを限界まで発動させればオーバーロードさせられるだろうと踏んだのです。しかし、リュウ君のブーストファイアでは何故か止まりませんでした。リアクターマイトが発動してくれないのです。
 諦めかけたリュウ君を救ったのは、ファルコンでも高機動小隊の誰かでもありませんでした。ダークマターリアクターに取り込まれたはずのゾーダです。
「気合いが足りねえんだよ、気合いが!女の事でも思い出して、とっとと俺様を助けやがれ!」
 150年の時を越えて、ゾーダの言葉が響きました。リュウ君の脳裏に浮かぶのは、愛するハルカの笑顔……。
 リュウ君は覚醒しました。フルパワーのブーストファイアはダークマターリアクターを暴走させ、爆発させました。同時に、暗黒ガス雲も崩れだします。シャドー総帥とファルコンは、光の中に落ちていきました。
「ファルコンを超えた者だけがファルコンになれる。リュウ スザク、今日からキミがキャプテン ファルコンだ」
 夢を破壊されてなお足掻くシャドー総帥に、ファルコンパンチを見舞うファルコン。その時、初めてヘルメットが外れました。消え逝きながら見えたのは、やり遂げた男の姿でした。


 生還したリュウ君の前に残ったのは、ファルコンのヘルメットでした。それを受け取ったリュウ君は、新たなるキャプテン ファルコンとなりました。
 ミュートシティの公園、リュウ君の思い出の場所に、ハルカはいました。150年振りの再会を果たし、遂に二人は結ばれました。
 そして、2207年、新たなF-ZEROレースが開催されます。レーサーとしてデビューし、ドラゴンバードを受け継いだクランクがいます。ファルコンハウスを受け継いだハルカがいます。そしてキャプテン ファルコンを受け継いだリュウ君が現れます。
 ガゼルはロイとして復活し、アリアスの病気も完治しました。ゴローとリサもレースに参加し、スーパー アローも健在です。ゾーダも元の姿になってちゃっかり参加しています。
 レースが始まりました。オクトマンとバイオレックスの連携攻撃をかわすクランクを、ファルコンが抜き去ります。
「行くぞ!」
 一つの伝説が終わり、新たな伝説が始まったのです。
 To be continued....?





 ヘタクソな文章だなあ……。
 いえね、これでも結構気合い入れたんですよね。なのにイマイチ乗り切れないのは、ストーリーを追っているだけだからなのか、あくまでうろ覚えだからなのか……。なんだか、とても恥ずかしい事をしてるような気がします。
 それと、意図的に変えた部分が一つ。ゾーダがリュウ君に声援を送るシーンは、もうちょっとあっさりした描写でした。「女の事でも思い出して〜」→思い出すリュウ君→プッツン!……みたいな単純さで、男ってつくづく現金だなあと思いました。いえ、愛する女の為に全力を出すのは分かりますけど、それを指摘された瞬間に全力を出せる人間なんてそうそういませんよ。ゾーダとリュウ君の信頼が想像以上だったのか、リュウ君がうっかりハルカの事を忘れていたのか……。


 まあ、なんだかんだでF-ZEROは終わりました。本当にあの一年は幸せでした。そして、その幸せは今でも続いています。これからも続きます。
 というわけで、来週からのこの時間はBLEACH……じゃなくて、F-ZEROファルコン伝説の視聴版感想記をしようと思います。
 ただ、こちらでやるかどうかは微妙。ぼちぼち作ってる別サイトで、F-ZEROデータベースと並行して進めようかと思っています。
 何故そんなデータベースを作るのかって?そりゃ勿論、F-ZEROを世界中に広めるためでもありますが、それ以上に、私が便利なので。「あれ?34話の先生って何の話をしてたっけ?」とか唐突に思っても、いつでも調べられるようにしようと思います。


 あとは、私がもえたんに浮気しないように祈るだけです。先生、オラに力を分けてくれ!