寝る前に

 最早私も含めて誰も覚えていないでしょうが、ここは元々F-ZEROをメインに扱っていたのです。それもアニメ版。
 そんなわけで、アニメ版のサントラを未だに待ち続けている私です。
 ゲーム版だって名曲揃いなんですよ。CLIMAXなんかホントにGBAか!?というぐらいの傑作ですし。
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 誰かこれをアレンジして演奏してくれないでしょうか。

泪橋を逆に渡るやよい

 やっと話が繋がりましたね(話数的な意味で)。
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 おまけ教室はファンレターの選別をする社員二人。実際こういう仕事があるのかは私も知りませんが、なんかすげえリアルだと思ってしまいました。業界あるあるネタとでも言いましょうか。選別しながら雑談(若干愚痴混じり)とか、私も暇な日は仕事しながら喋っちゃってたりするので、気持ちはすごくわかります。
 特に郵便番号を間違えても郵便局の人が気を利かせたら届くというのは実際にある話でして(地区単位への配送はだいたい機械を使うそうですが、最終的な配達は人間の手作業ですからね)、私の知り合いにも私の住所を間違えて覚えている人とか、私自身がうっかり郵便番号を書き間違えた時もあったんですが、それで不都合があったという話はありませんでしたから、配達員の人には本当に頭が下がります。
 そしてアイマス的には最近モバゲーでシンデマスなるものが始まっており、雨後の竹の子のようにアイドルが増えておりますが(ちなみに私も風野君も今のところはやってません)、その中にはいわゆる「DQNネーム」らしい子はいません。しかし現実では「ん?」と思うような読み方とか、そもそも読めないような漢字の子がアイドルとか子役とかで活躍していますから、765プロの数年後を考えると変わった名前の子が出てきてもおかしくありません。まあ、現実とゲームを混同しちゃいけないんですけどね。でもDQNネームの発祥はそういった架空世界の人物に見ることもできると考えると、混同するのは自然……いや、不自然です。
 でも、仮にシンデマスで力一杯のDQNネームアイドルが出てきたとしたら、私達はその子に愛情を持って接することができるのでしょうか?かつて961プロが大アトゥーム計画を発表した時の騒動に比べたら可愛いものかもしれませんが、アイマスの世界観が本当の意味で壊れてしまうのではないかという気がします。アイマスのアイドル達は良くも悪くも「きれいな子」ばかりなので(あの三兄弟もなんだかんだで悪い奴らではありませんでしたし)。DQNネームがきたない子というわけではないのですが、社会的にそういうイメージがついているという事実は否定できませんから。いやそもそもDQNネームの由来は(以下無限ループ)。
 アイマス世界は割とあたりさわりの無い名前が多くて良いですよね。PCのギャルゲーになるとかなりぶっ飛んだ名前が多いので、あの手のゲームをやり続けていると胸焼けしてしまいます。DQNネームが悪いというより、平凡が一番なんです。


 ちょっと長くなりましたが、本編はやよいのお話。やよいと雪歩のデュオは友情のハムライス辺りから続いてるネタですが、風野君としてはほんわかしてるキャラクターは使いにくいらしく(アウトロー率が高すぎる)、こっちではあんまり出番がありませんでした。他のPでも、ちゃんとしたストーリーものではやよいメインというのはあんまり多くない印象があります。たぶん「単純に良い子」というのがキャラクター的に膨らみにくいというのと、アイデンティティの一つである「弟妹が多い」という設定が立ち絵的な意味でやりにくいのではないかと私は考えているのですが。あと「歳の割にはしっかり者」という性格も、765プロの中ではやっぱり子供だし頭自体が良いわけではないし、唯一年下の亜美真美が小賢しいキャラだしで、いまいち栄えない気がします。尤もこれは二次創作的な考えなので、ステージで踊らせる分にはやよいの破壊力はマジっべーっすけどね。
 アイマスのコミュでは学園祭に呼ばれたりする話はありましたが、今回の動画は呼ぼうとするお話。実際にこういう依頼が来た場合、意外とスケジュール調整が面倒というのは非常にわかります。本業での知り合いが副業に関する仕事を依頼する際、相手はその副業での慣習とか、ひどい時には仕事内容すらもよくわかってないので、お互い世話になってるから好意で受けたまでは良いとしても、いざ練り直してみると全然上手く行かないというのはやっぱりよくある話です。あの『俺達はあんたの仕事はよくわかんねえから任せるわ』という無責任ぶりはなんなんでしょうかね。なんですか今回は。業界あるある話ですか。
 やよいはそういう「安請け合い」を一番しちゃうタイプでしょうね。プロデューサーとしては、せっかくやよいが持ってきた仕事は受けたいにしても、できないものはできないという現実も教える意味も含めて、一度はやよいに諭したのではないかと考えました。でもそのやよいの天真爛漫さが失われるとあんまり良い結果にならないであろうというのもわかります。ですから、雪歩が助ける形でならOKという風に収めたんでしょうね。……となると、ラストで「人間、一人になる時もある」とPがテンパってた言い訳が見事にその流れに反してるのが上手いですね。


 言い訳と言えば、風野君が言い訳してた笠原弘子さんについて。80年代の笠原さんは正直拙い歌唱力の人でした。しかしあの頃の笠原さんは「可愛ければ拙くても良い、いや拙いのが良い」という感じのアイドル路線でした。そしてイメージカプセル(ワーナーのアニメ部門。ドラマCDリリースが中心)のアイドルとしてありとあらゆるジャンルの歌を歌っておりましたから、それらをずっと聞いてると良い意味で脳が溶けてしまいます……じゃなくて、90年代に入る辺りからちゃんとした歌手路線になっていっています。マクロス2では歌姫もやっていましたし、歌唱力も確実に上がっています。
 しかしアイマス的には笠原さんのアイドル時代はかなり興味深い存在だと思うのです。なんというか、イメージカプセルが非常に小規模な企画だったので、まるでアイドルが一人しかいない芸能事務所のような印象があるのです。企画力自体はそこそこあるので様々な業界から飛び道具的なゲストを呼んだりもできるのですが、イメージソングはとりあえず笠原さんという流れもそれを助長していました。私の中では。企画自体も結構ぶっ飛んでましたし(「とんケチャ」とか誰得なんですか)。
 あ、でもやよいの「サビで音が外れてる」の台詞にサビを被せるという演出は狙ったんでしょうが、なかなかにひどいと思いますよ。しかもドラマ版からわざわざ引っ張ってきてるBOY'S SICKのソロは、コーラスや曲調による誤魔化しが無い分ストレートに表現されているので、言い訳無用ではないかと。まあ、この頃でも上手い歌はあるので、そういう風に歌えと言われたか、あの手のアイドルソングが苦手なのかもあるんでしょうが。


 最近文章を書くとどんどん長くなってしまうので、あと一点、社長の奥さんについて。
 高木順一朗社長がこのシリーズにおいて、声繋がりで銀河烈風バクシンガーのディーゴ近藤が採用されているのは周知の通りですが、奥さんの絵はバクシンガーのラスト前に登場した真幌羽士郎の姉、ミレイさんですね(声優はのざききいこさん)。外見は見た目通りなのですが、この人にディーゴがベタ惚れしていたというのが今回の元ネタです。普段のあの貫禄はどこに行ったんだというぐらいのうろたえっぷりは、確かに今で言う「萌え」なのかもしれませんね。ところでこの人の本名は「真幌羽ミレイ」なんでしょうか。弟が「士郎」なのに。まあ「ディーゴ近藤」という名前もありますから特別不自然ではないのかもしれませんが。
 ちなみにバクシンガーと言えば新撰組ですが、士郎のモデルは沖田総司で、実際に「みつ」という姉がいました。が、みつは新撰組の前身である「浪士組」の時代にメンバーだった井上林太郎と結婚(この時に沖田家の家督を継いでいます)しているので、この辺りは史実とは違いますね(ミレイさんはたぶん未婚。知りませんけど)。なお、この林太郎は近藤周助の元で剣を学んでおり、そして周助はディーゴ近藤のモデルである近藤勇の養父でもあり、沖田総司と共に浪士組に参加した古参メンバーでもあります。ただ沖田林太郎は浪士組から分裂した新撰組には参加せずに、江戸で残った浪士組が再編された「新徴組」に所属しました(仕事は江戸の警備等で、江戸版新撰組と解釈すれば良いでしょう)。
 こんな関係ないことばっかり書いてるから長くなるんでしょうが、新徴組があまりにもマイナーなのは個人的に解せないところなので、無理矢理にでも書いてみました。バクシンガーにも出てきませんでしたし。

初夢

 初夢とはいつの日に見る夢なのでしょうか。1月1日に起きる時に見る夢という話もあれば、2日に見る夢という話もあります。3日という話もあるみたいですが、私は2日で解釈しています。
 で、2日はフリーザ様の最終形態に本気で追い回される夢を見ました。かなり怖かったです。夢の中の私はピッコロ的なキャラのようで、「パワーがてめえならスピードは俺だ」と言わんばかりに逃げていたんですが、あっという間に追いつかれてしまいました。もちろんアニメっぽい演出で、「ギュン!」といった効果音と共に目の前に出現する感じです。「これはこれは、お久しぶり……」の台詞こそありませんでしたが。というか、あの時のフリーザ様は第三形態でしたし、厳密には違うんですが。
 デスビームを何本か食らってしまいましたが、殺される前に目が覚めて本当に良かったです。

残業が無かったら書こうと思ってた日記

 まさか一ヶ月以上残業が続くとはオチャカ校長でも気付くめえ。
 もうすっかり死んだものとして扱われてるんじゃないかと心配ですが、一応生きてます。
 残業が毎日あった理由は恐らく、先日書いた新人バイト君。彼はどうやら定時になったらいつの間にか消えるという術を覚えたようで、余った仕事を私がやるというパターンが自然と成立していた模様。担当場所違うのに。というかここしばらくは自分の担当分だけでも残業しているぐらい仕事が多いのに、そこが終わってから新人君の尻拭いもするという絵に描いたような働き者になっちゃっててマジつれーわー。
 別に残業しろとは言いませんよ。いろいろ事情もあるでしょうし、疲れて残業したくない時だってあるでしょう(疲れて日記書きたくない時だってあります)。あらかじめ決められた時間内では働いているんですから、そこに文句は言いません。でも帰るなら一言ぐらい言ってってくださいよ。
 「あれ?あの子どこいった?」「帰ったみたい」といったやり取りが定番化している現状。彼は他の人達からなかなか名前を覚えられていないという事実をどう思っているのでしょうか。


 最近知った話。
 機甲創世記モスピーダのOPボーカル「アンディ」。彼はアニソン歌手というほどにはアニメに関わっておらず、かといって他の音楽活動についても不明で、検索しようにも一般的な名前なので引っかからないという謎の人だったんですが、どうやら現在は岩手で音楽活動を通して震災復興に携わってるそうです。他にも「アンディ小山」名義でCDを出したりラジオを発信したり、ボーカルスクールも開講している模様。なお、モスピーダのライブLP(後にCDでも再版)では流暢な英語を披露していたのでひょっとしたら外国の人なのかなーとも思ってましたが、どうやらロシア人とのハーフだそうです。モスピーダ放送後の活動場所も主に海外だったようで、日本人離れした発音なのも納得しました。
 モスピーダはアニメとしてはちょっと残念だった部分もあるんですが(打ち切り……)、音楽はとにかく神がかってました。作曲が久石譲さんというところもそうなのですが、このアンディのボーカル無しに語ることはできません。アンディの声があったから私は未だにモスピーダを好きでいるぐらいですから、「なんでこんなに上手くてカッコいい人なのに他の活動がわかんないんだ?」と何度と無く疑問に思ってました。しかし先日アンディ小山の公式サイトとブログを発見し、まさに探し求めていた「失われた伝説(ゆめ)」を見つけた気分でした。ご本人もモスピーダについては想い入れがあるようでまた嬉しくなってしまいました。

僕はもう、追いかけはしない

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 ゲーッ!遅れすぎにも程があるだろ!というツッコミをすると自分にも返ってくる私、石川です。
 私はお仕事でいろいろと忙しかったんですけどね。そういや風野君も忙しくて時間が取れない、みたいな状況はあるはずなのに、その手の話題には出しませんね。
 趣味なんだから、本業で忙しいみたいな言い訳はどんどん使っていって良いと思うのですよ。なんかこう、「言い訳するな」とそこかしこで言われたり言ってしまったりしてる身としては「言い訳」という言葉の意味を時々考えてしまいます。どうしてこの言葉を使うと後ろめたい気持ちになるんでしょうかねー。


 トップアイドルになるという表向き?の目的があって、その流れの中で人間関係とかトラウマとかが修正されていくというのがアイマスのゲームで起こっていることですが、この流れは実に少年漫画的です。その辺りから「アイマスは見た目よりも硬派」なんて言われたりすることもありますが、まあ普通にギャルゲーだと思います。ただ選択肢を選んで進めるノベルゲーではなく、ときメモ等のステータスを上げるとストーリーが進むギャルゲーの系譜(もっと言えば「同級生」「卒業」辺りから続く)でしょうか。今考えるとときメモは主に藤崎詩織のせいでかなり硬派な部類だと思うのですが、それに比べればストーリーラインが硬派なだけで、アイマスのゲーム自体はヌルいものです。
 さて、そんな与太話は置いといて、愛ちゃんの物語も一応の完結を見たようです。上で書いたようにトップアイドルを目指すのがアイマスのゲームの目的ですが、このマイアスの物語の中の愛ちゃんはアイドルとしての才能は乏しく、ある程度までは行けても……という程度の実力しかありませんでした。じゃあそこにどうやって物語を作るのか?負けてバッドエンド?というのもちょっと予想してたんですが、どうやら本人にとって納得の行く着地点を見つけるというのが目標だったようで。結局876の三人は全員トップアイドルよりもその辺りの問題解決の方にテーマを持っていってましたね。
 思えば、初登場時から愛ちゃんは母親の舞さんと確執がありました。好きだけど何故か納得できないというもやもや感が何度か書かれており、そんな気持ちでステージに立っても中途半端になっちゃいますわな。一方で舞さんもアイドルとしては完璧でも、娘のもやもや感を感じ取って自分なりに考えるという二つのストーリーがありました。
 その二つが繋がったのが今回ですが、メール一つで解決かよ!と思わずツッコミを入れてしまいました。しかしそれは言ってしまえば純粋に娘を応援する母親という関係が無かったのだろうとも想像できて(珍しいと言ってたし)、ならメールでテンション上がっても仕方ないかと思えます。アイドル像にしろ母親像にしろ、娘を応援する気持ちがあるなら、22話冒頭で寝坊した娘とかにもうちょっとなんか言って然るべきでしょうし。
 そしてその展開の中で感心したのが、「声が大きい愛ちゃん」を表現するための強調表現が最後の最期で伏線として機能したことです。愛ちゃんの声は本当に無駄に大きいので(ゲームでもセーブ時等にその力強さは遺憾なく発揮されています)、もうちょっと肩の力を抜いた方が良いんじゃないかとか、あの「ALIVE」って曲は愛ちゃんのキャラには合わんだろとか思ってた疑問がここで解決されて気分良くなれました。しかもこれを動画上の表現にすることで、言葉にせずとも理解できるのが気持ちよかったです。
 逆に舞さんがアレな事になっていますが、これも舞さん側のストーリーからすると自然な流れになっていて、単なる動画のオチじゃないところは上手いと思いました。「アイドル」か「母親」かという二つの在り方を考えた上で、出てきたのはどちらでもない「子供」であり、しかもそれを指摘するのがアイドルの中では最年長のあずささんという逆転現象。普段二次元に浸かりきっていると忘れがちですが、二十歳って普通に子供ですからね。小学生の時なんかは「大学生ってオトナー!」とか思ってましたが、いざ自分がその年齢になって社会に出てみると、二十歳どころか三十路でも若手扱いが普通ですからね。そして舞さんに弱点があるとすれば、アイドルとしてでも母親としてでもなく、短かった子供時代にこそあるのではないかという落としどころも「接触編」の最初から続いた伏線になっていて、とにかく構成が上手かったです。
 ただそれでも文句を言うなら、ちょっと今回は本筋に関係の無い話が多かったかなというところでしょうか。伊織とかほぼ愚痴しか言ってませんから、「日高愛のために765皆で頑張る」という流れからするとむしろあっちゃならないところだと思います。たぶん真と美希を出すポイントが他に無かったからなんでしょうが(恐らく前後編合わせてオールスターを狙ってるはずです。彼はそういう人です)、それならもうちょっと良い話にすれば良いのにって気がしました。まあ皆で愛ちゃん持ち上げまくるとそれはそれでうそ臭いですし、765の皆が本気出すと愛ちゃんが霞んじゃうでしょうから。皆が皆現場で一つになれるほど人は分かりあえていませんし、でもそう思わせるのがステージに立った愛ちゃんということで、メトロン星人的に落としておきましょう。


 霞むと言えば、結局社長は社長でしたね。実は徳丸さんが亡くなられてから高木順一朗社長を出すかどうかかなり悩んだらしいんですが(亡くなられた直後の20.5話以降姿は出ていません)、亡くなったからといって出さなくするのはそれはそれで失礼なんじゃないかという結論に達したようです。それは教養講座ボカン編等(特にイッパツマンの三番の件でしょうか)でも言ってますしね。今もそのキャラクターと、そこに吹き込まれた声は生きてるんですから。大体、「失礼」を言うなら二次創作自体が〜みたいな話になっちゃいますし。
 そんな社長、実は日高舞さんの恩人でもあったという設定が登場し、もうどんだけすごいんだこの人。アイマス世界の社長は大抵「変なトラブルを持ち込むダメ人間」か「なんでもできるジョーカー」として解釈されると思うんですが、これはもう徹底的に後者ですね。あのビジュアルといい一人だけアニメーションといい、存在自体が卑怯なのにやられても悔しくない。いや、悔しくないのは私がJ9好きだからかもしれませんが。
 それと今回のゲストキャラ。これはマイリスコメントでも書いてますが「声が大塚芳忠の人」、つまりアイマス2における高木順二朗社長のキャラなんでしょうね。順一朗社長が連絡して動かしたのは間違いないでしょうし。
 ちなみにキャラは「機甲創世記モスピーダ」に後半から登場した敵エースパイロットのバットラーです。ただこのキャラ、声は確かに芳忠さんなんですが、モスピーダの敵ってエイリアンが進化して次第に人間のようになっていく、という流れで登場したキャラなので、ぶっちゃけ出番自体も少ないですしほとんど喋りません。敵にも穏健派と過激派がいてその過激派筆頭といった立ち位置だったのですが、戦闘力が高い代わりに知性はあまり高くないというか言語系の進化は遅めだったという感じでして、しかもこれって芳忠さんの仕事の中ではかなり初期の部類でしたから声のイメージも結構違いますよ。もうちょっとわかりやすいところにすれば良いのに。私なら似蛭田妖君(3年奇面組)とかにしてギャップ萌えを狙いますね。
 それと予告では「あの男が帰ってくる」と言いますが、アイマス世界の男なんて数えるほどしかいないので誰かはなんとなくわかりますが、今度は「誰」にするんでしょうね。


 あ、最後に。23話の「千早風に言うなら」が本当に再現されるとは思ってもみませんでした。千早さんある意味で単純すぎるだろ。

gdgd妖精sは動画付きラジオ

 とまで断言してしまうと語弊がありますが、かのカオスコーナー「アフレ湖」は明らかにラジオのノリだったので。
 インターネットが進歩して、ラジオ業界も少々変わりました。インターネットでラジオを流すというのも当然なのですが、「動画付きラジオ」という一見すると不思議なジャンルのラジオも生まれています。これは収録風景をそのまま流す方式が一般的で、ほとんどはパーソナリティが座っているだけなので映像的な面白さはテレビ番組に劣りますが、ラジオでは伝えられない情報もあるのでしっかりとした支持を得ています。またこれに関連して、現在流れている曲とか出演者の情報等を静止画にして流すパターンもあります。余談ですが、おどろき戦隊モモノキファイブはそろそろ映像配信を行うべきだと思います。割と真剣に。DJCDも早く次を出してほしいですが、DJDVDも出してください。
 話を戻して、更に特殊な形式として、『ぶるらじ』は録音環境自体はラジオそのままなのに、スタッフ側が独自に映像を作って配信しています。ラジオ内のコーナーで絵を描いたらその場で表示されたり、トークに合わせてキャラクターも喜怒哀楽を見せたりするのですが、この「独自」というのがなかなか曲者で、たまに言葉を聞き間違えていたり、杉田智和さんのネタを拾いきれていなかったりします。しかもスタッフが凝り性なのか、動画制作が間に合わず配信が遅れる等の問題が何度か発生しています。正直このラジオはそういった面であまり良質とは言えないのですが、結果できあがった映像自体はすごく手間がかかっていてしかも面白いので固定リスナー?は数千人か数万人かという規模の人気番組になっています。
 この『ぶるらじ』に前後するぐらいでしょうか、「音声のみのラジオやドラマCDに映像を付けてみた」というタイプの動画がちらほらと見られるようになりました。ほとんどは手書きの静止画やアニメのシーンやゲームの立ち絵の切り出しといったシンプルなものなのですが、中には『ぶるらじ風』と称して独自にぶるらじっぽいちびキャラを作って映像を作る職人もいます。
 そんな中には、3DCG制作ソフトで映像を作るパターンもあります。特にニコニコ動画発のMikuMikuDanceは非常に作りがシンプルで操作も簡単、しかも動画制作までソフト内で行えるという至れり尽くせりなソフトなので人気のようです。


 ここまで来て、上のgdgd妖精sに戻るのですが、かのアニメからは、ラジオから動画を作るのが「アリ」ならば、「その逆もアリ」なんじゃないかという発想がちょっと感じられました。つまり、一般のアニメというか動画にラジオ的なテイストを盛り込むという手法です。制作ソフトも上記のような手軽なものにすることでアニメ的なクオリティは下がりますが、その分は脚本力と声優力、そして15分番組という短期決戦にすることでカバーできます。タイトルの「グダグダ」も、声優ラジオにありがちな雰囲気ですし(声優さんがみんなだらけてるわけではありません。念の為)、「アフレ湖」は完全にラジオのネタコーナーのノリになっています。
 「ラジオは映像が無いからテレビより格が落ちる」とは誰が言ったか知りませんが、ハッキリ言ってつまんないアニメを観るぐらいなら面白いラジオを聴きます。かの番組は見るからに低予算番組なのですが、その分意欲的な作風というか制作スタイルを取り入れた結果、今期のダークホースになっているというのはちょっと皮肉な話です。
 とここまで書きましたが、別にgdgd妖精sがラジオに歩み寄って作られたかどうかは全く知りません。が、結果出来上がっているものが、ニコニコ動画に投稿された「音声のみの素材に映像を付けた3DCG動画」に近いものになっているのは興味深い話だと思うのです。


 それと明坂さん。幾ら番組のノリがノリだからって、キャラクターに「台本に書いてない」とか「朝10」とか言わせるのはどうかと思います。千葉トロンじゃないんですから。……しかし、千葉トロンの活躍したビーストウォーズがフルCGアニメではかなり初期の作品で、gdgd妖精sでのCGのクオリティが同等以上のものになっているというのも興味深い話ですね。gdgd妖精sのCGは全て市販のソフト(MMDはフリー)で作られていますから、一般人でももう十分にビーストウォーズ程度の映像は作れるということになるんですよね。
 それと「アフレ湖」で疑問なんですが、ヘッドホンで音を聞いていたらあのコーナーだけ音質がちょっと違いました。若干平坦な感じになっているというか、他のコーナーより薄く感じられたのです。あのコーナーは基本アドリブらしいので(その場で映像を見せられて一発録り)、録音する環境も違っているのでしょうか?

正直観る気しないのに観ちゃう麻薬

 それがガンダムガンダムAGE。一度ガンオタになっちゃったら、もう追っかけるしかなくなります。まるで道化だよ……。


 でも実は二話でAGEビルダー?が登場してからちょっと期待度は上がってます。あの金属の丸のままから武器だのなんだのを即座に作り出すというのは、むしろガンダムというよりその手前にあるヤッターマンのビックリドッキリメカの世界ですから。かの大河原さんがデザインしたヤッターマンの数々のメカに対するオマージュとしてあのようなシステムを作り出したというのなら、私は断然支持します。きっと中盤でメカの元(インゴット)を製作途中で奪われたり、ガンダムに意思が芽生えて喋るようになり、意味も無く歌を披露したり理不尽な怒りを敵にぶつけたりするんですよ。
 実際あのビックリドッキリメカはかなり反則的な能力なので、あの設定を殺さずに面白くするなら、三悪のような「毎回負けるけどどこか憎めない悪役」を登場させれば大丈夫でしょう(ガンダムシリーズでもコーラサワーという前例があるので割とすんなり馴染めるはずです)。今のところは敵が木星蜥蜴でしかないので(もしくはGの影忍?)、早めに敵の正体を暴いちゃった方が良いと思います。


 そんなことよりユニコーンの話でもしましょう。
 4話の映像が一部公開され、まさかのジュアッグ大活躍です。そのことで友人と盛り上がっていたのですが、その時友人からこんな一言が。
「ジュアッグの口(鼻?)って何のためにあるの?可愛さアピール?」
 さて、なんでしょう。プラモの解説文等では「象の鼻のようなノズルがある」とだけ書かれており、これがどのような機能を持っているのかは特に書かれていません。二人して悩みました。
 私は「中途半端な水陸両用機だから排熱とか排気のダクトを後付けしたんじゃないか」という仮説で答えたのですが、それに対する友人の返答が上の文の最後の「可愛さ」です。そこで私は答えに詰まってしまいました。「ジュアッグって、可愛いか?」と。
 よくMSそのものに萌えを見出す場合に話題になるのがジュアッグの親戚「アッガイ」さんですが、アッガイの可愛さの発端は劇場版公開時のパンフレットで、体育座りしたアッガイの上をカツレツキッカが歩くというコミカルなイラストだと言われています。また、昔の1/100のプラモの説明文でもその図体を「あたまでっかち」等と表現し、偵察用の恐ろしいMSというよりアカハナおじさんの乗り物という印象が強くなっていました。
 が、冷静に考えてみるとアッガイはそんなに可愛くありません。黒くてゴキブリみたいですし、乗ってたのがアカハナですし、特に設定がちゃんとまとまった近年のアッガイは身長がガンダムより大きく、その等身の低さもディフォルメというより異形というイメージになってしまっています。
 それに加えてのジュアッグです。象さんのお鼻が付いたMSというと随分ユーモラス(というかこれも三悪のメカっぽい。基本デザインは富野監督らしいですが)なイメージですが、モノアイの付き方が垂れ目で変態チックですし、両腕の砲身(冷静に考えると弾がどうやって入ってるのか疑問)も異形あるいは無骨です。漫画「機動戦士ガンダム0079」では頭部がレドームになっていて、潜望鏡のように水面に伸ばせる構造になっていましたが、これもある種の気持ち悪さがあります。メカとしての合理性はありますけどね。
 それでも可愛さを考えるとするなら、先のアッガイと共通したデザインの他には、胸部にある四門のメガ粒子砲でしょう。これが服の大きなボタンみたい(サイボーグ009?)で可愛いというだけでなく、実物は出力不足でまともに使えなかったという説も、兵器としては失格ですがドジッ子としては大いにアリです。そもそも偵察用であるとか、特殊任務専用の期待というのも、一途に静かに頑張る子という風にも連想できます。
 ……でも乗ってるのがアカハナみたいな黒タイツだし……。ドジッ子萌えとオッサン萌えを両立できる人間はそういないはずなので……。


 あのユニコーンでの活躍を見た上でジュアッグを可愛いと言ってくる友人です。きっと言葉では言い表せない萌え要素があるんじゃないでしょうか。私には無理でしたが。